「仕事用の服、とりあえずGUで揃えればコスパ最強!」
そう思ってお店に行き、いくつか買ってみたものの……翌日の朝、鏡の前で固まってしまった経験はありませんか?
「あれ、このジャケットにこのパンツで合ってる?」
「なんか自分が着ると、ただの地味な人になってない……?」
その悩み、実は多くの社会人が抱えています。忙しい毎日、朝の貴重な時間を「服選び」で悩みたくないですよね。できれば、何も考えずにパッと着て、それなりに「デキる雰囲気」を出したいのが本音ではないでしょうか。
そこで今回は、センスも経験も一切不要!
「GUのアイテムだけで完成する、迷わないビジネスカジュアルの正解テンプレート」を季節別・曜日別にご紹介します。
「おしゃれな人」を目指す必要はありません。目指すのは、毎朝のストレスをゼロにする「仕組み化」です。さっそく、明日から使える“カンニングペーパー”を見ていきましょう!
目次
GUだけで作るビジネスカジュアルの“基本コーデ設計”を先に理解する
GUのアイテムはトレンド感が強いため、何も考えずに組み合わせると「休日のパパ」や「学生っぽさ」が出てしまいがち。でも、大丈夫です。アイテムを買う前に、たった3つの「基本ルール」さえ押さえておけば、失敗のリスクはグンと下がります。
社会人が外さない色の組み合わせ(黒・グレー・ネイビー)
ビジネスカジュアルで一番大切なのは「色数」です。あれこれ色を使おうとするから難しくなるんです。
基本はこの3色だけでOK!
- ブラック・ネイビー: 全体を引き締めるリーダー役(ジャケット・パンツ)
- グレー・ホワイト: 清潔感を出すサポート役(インナー・パンツ)
これ以外の色(カーキやベージュなど)は、一旦忘れても大丈夫。「迷ったらモノトーンかネイビー」と決めてしまえば、GUのアイテムが一気に高見えしますよ。
シルエットの黄金比(ジャケット:パンツ:インナー)
「高いスーツ」と「プチプラスーツ」の違い、実は生地よりも「シルエット」に出やすいんです。GUでカッコよく見せるコツは、サイズ感にあります。
特に見てほしいのが「パンツの丈」。
裾がダボダボだと、どれだけ良いジャケットを着ていても台無しです。ビジネスで使うなら、「靴の甲に触れるか触れないか(ハーフクッション〜ノークッション)」が鉄則。これだけで清潔感が爆上がりします。
GUアイテムで清潔感を出す“質感の整え方”
GUが得意な「機能性素材(ドライ〇〇など)」は便利ですが、全身テカテカした素材で固めると、どうしてもスポーティーになりすぎてしまいます。
- ジャケットが化学繊維なら、インナーはコットンのTシャツにする
- どこか一点に「ニット素材」を入れて柔らかさを出す
こんな風に「違う素材」を組み合わせるのがポイント。これだけで「安っぽさ」が消え、奥行きのあるコーデになります。
本記事のゴールは「毎朝迷わない仕組み」を作ること
ここから紹介する季節別コーデは、すべてこの基本ルールに基づいています。「毎日違うおしゃれをしなきゃ」なんて思わなくてOK。目指すのは「常に80点の合格ラインを出せる制服化」です。これで仕事に集中できる環境を作っていきましょう!
【春コーデ】GUだけで作るビジネスカジュアルの正解テンプレ
新しい出会いが多い春。第一印象は大事にしたいけれど、朝晩は寒いし昼は暑い……そんなワガママな気候には「重ね着の最適化」で対抗しましょう。
気温と対策(朝夕の寒暖差・薄手インナーの使い方)
春コーデの肝は「ジャケットを脱いでもダサくないか」です。
冬用の分厚いヒートインナーだと昼間に汗だくになるし、Tシャツ一枚だと心もとない。そんな時は、薄手の長袖Tシャツや、編み目の細かい(ハイゲージ)カーディガンの出番です。GUのインナーは首元がしっかりしているものが多いので、「見えてもOKなクルーネック」を選んでおくと安心です。
春の鉄板コーデ①:セットアップ+白インナー
「もう何も考えたくない!」という日の最強の味方、それがセットアップです。
- アウター・ボトムス: ウォッシャブルジャケット&トラウザー(ネイビーか黒)
- インナー: 白のクルーネックTシャツ(またはバンドカラーシャツ)
- シューズ: 黒のローファーか、シンプルなレザースニーカー
これだけで「清潔感」と「誠実さ」は確保できます。スーツほど堅苦しくないのに、私服ほど崩れない。まさに春のビジカジの黄金比です。
春の鉄板コーデ②:ライトジャケット+黒スラックス
「上下同じ色は飽きたな」という時は、上下の色を変える「ジャケパン」にトライ。
- アウター: 明るめのグレーや千鳥格子のジャケット
- ボトムス: 黒のテーパードパンツ
- インナー: ネイビーか白のポロシャツ・ニット
下半身を黒で引き締めれば、トップスが多少明るくても落ち着いて見えます。足首がチラッと見える「アンクルパンツ」を選ぶと、春らしい軽やかさが出て好印象ですよ。
春に避けたい組み合わせ(淡色×淡色、素材のチープ見え)
春だからといって、ベージュのジャケットにライトグレーのパンツ……みたいな「全身淡い色」は要注意! 膨張して見えるし、プチプラ素材だと安っぽさが目立ってしまうことも。どこかに必ず「締め色(黒・濃紺)」を入れる! これだけは守ってくださいね。
【夏コーデ】GUで“涼しい+だらしなくない”バランスを作る方法
ジメジメ蒸し暑い日本の夏。「涼しくいたい」けど「だらしないのはNG」。この板挟み、辛いですよね。GUの吸汗速乾機能をフル活用しつつ、ビジネスマンとしての品格を守るラインを見極めましょう。
夏は素材と透け対策が最重要
夏服で一番怖いのが「透け」と「汗ジミ」。
薄手の白シャツから肌が透けて見えたり、ワキ汗が目立ったりするのは絶対に避けたいところ。
対策はシンプル。「インナーを着る」です。トップスの下には、肌色に近いベージュのシームレスインナー(縫い目がないやつ)を仕込んでおきましょう。これで透けも汗もブロックできます。
夏の鉄板コーデ①:半袖シャツ+スラックス
クールビズの定番ですが、おじさん見えしないコツは「サイズ」と「裾」にあります。
- トップス: オープンカラーシャツやキレイめポロシャツ(ジャストサイズで!)
- ボトムス: アンクル丈のスラックス
- 着こなし: 基本はパンツにインするのが無難ですが、裾が真っ直ぐ(スクエアカット)で丈が短いデザインなら、外に出しても清潔感をキープできます。
夏の鉄板コーデ②:ジャケットレスのビジカジ調整術
「ジャケット着なくていいよ」と言われた時、Tシャツ一枚(Tイチ)だとさすがにカジュアルすぎ? と不安になりますよね。そんな時は「襟」か「厚み」を足せば解決です。
- ポロシャツ: 襟があるだけで「ちゃんとしてる感」が出ます。台襟(襟を立たせるパーツ)付きなら、さらにドレスライクに!
- 肉厚Tシャツ: どうしてもTシャツがいいなら、テロテロな生地はNG。ポンチ素材などの「肉厚でツヤのあるTシャツ」を選びましょう。これにスラックスを合わせれば、立派なビジネスコーデです。
夏は特にNGが多い(襟元・汗ジミ・白T問題)
夏場に評価を下げちゃう残念ポイント、意外と見られています。
- ヨレヨレの襟元: 夏服は洗濯回数が多いからすぐ傷みます。GUなら買い替えやすいので、襟が波打ったら即交換! 清潔感への投資です。
- 乳首透け: 白T一枚はリスク大! 必ずインナーを着るか、透けない厚手素材を選んでください。
- 短パン・サンダル: 職場によりますが、基本的には避けたほうが無難。「仕事に来ている」という緊張感は残しておきましょう。
【秋コーデ】GUで“落ち着いた印象”を作る季節の着回し
涼しくなってきた秋は、ファッションで「落ち着き」や「知的さ」をアピールするチャンス! 夏の軽快さからシフトチェンジして、信頼感を勝ち取りにいきましょう。
秋は色のコントロール(濃色を基調にする理由)
秋コーデのコツは、全体の色を少しダークトーンに落とすこと。
- おすすめカラー: チャコールグレー、ダークブラウン、ネイビー、ブラック
- 避けるべき色: 夏っぽい爽やかすぎる水色や、真っ白すぎるコーデ
例えば、夏は白Tだったインナーを「黒のモックネックT」に変えるだけ。それだけで一気に秋らしい重厚感が出ます。GUの秋色は深みがあって優秀なので、これらをベースにするのが正解です。
秋の鉄板コーデ①:長袖シャツ+セットアップ
ここでもセットアップが大活躍。ただし、インナーで差をつけます。
- アウター・ボトムス: ダークグレーやネイビーのセットアップ
- インナー: バンドカラーシャツ(ストライプや淡いグレー)
Tシャツではなくシャツを挟むことで、カチッとした印象に。暑くてジャケットを脱いでも、シャツ姿なら様になります。
秋の鉄板コーデ②:カーディガン×スラックスの上品合わせ
「ジャケット着るほどじゃないけど、シャツ一枚じゃ寒い……」そんな微妙な時期には、カーディガンが最強です。
- トップス: ハイゲージ(編み目の細かい)カーディガン
- インナー: 白シャツ
- ボトムス: チェック柄や起毛感のあるスラックス
暑ければ肩掛けやバッグにしまえるのも便利。色はネイビーやダークグレーを選んでおけば、着回しに困ることはありません。
季節の変わり目で失敗しやすいポイント
秋によくある失敗が「季節感のチグハグ」です。
- 夏の延長戦: 10月になっても足首丸出しのスニーカーソックスだと、「寒そう……」と思われがち。靴下を長いものに変えるだけで印象はずっと良くなります。
- 冬の先取りすぎ: まだ暖かいのに分厚いウールコートを着ると、暑苦しく見えてしまいます。秋はあくまで「薄手の重ね着」で調整するのがスマートです。
【冬コーデ】GUアイテムだけで“重たく見えない”ビジカジを作る
冬の課題は「防寒」と「見た目」の両立。「寒いから」と着込むとダルマみたいになるし、薄着だと風邪をひく……。GUアイテムを駆使して、スマートに冬を乗り切りましょう。
防寒×ビジネスの矛盾をどう解決するか
ポイントは「見えない部分で暖まる」こと。
GUの「スタイルヒート」などの機能性インナーをフル活用して、肌着レベルで保温します。その分、アウターはモコモコしたダウンではなく、シュッとしたコートを選ぶ。これで「暖かいのにスタイリッシュ」が作れます。
冬の鉄板コーデ①:チェスターコート×スラックス
冬の通勤スタイルの王道! 一番失敗しないのがコレです。
- アウター: ウールブレンドチェスターコート(ネイビーか黒)
- ボトムス: 起毛素材のトラウザー
- インナー: クルーネックニット
チェスターコートは襟が開いているから、スーツの上から羽織ってもバッチリ決まります。膝上丈を選ぶと、足長効果も期待できて一石二鳥ですよ。
冬の鉄板コーデ②:タートルネック活用の上品コーデ
首元を覆うタートルネックやモックネックは、暖かいだけじゃなく「知的」に見える魔法のアイテムです。
- トップス: ざっくり編みより、細かい編み目のタートルネックニット
- アウター: ジャケットかコート
- ボトムス: スリムテーパードパンツ
肌の露出が減るだけでフォーマル度が上がります。マフラーいらずで荷物が減るのも嬉しいポイントですね。
冬に避けたいダサ見え要素(モコモコ・色の重さ)
冬にやりがちなNG、心当たりありませんか?
- アウトドアすぎるダウン: モコモコのダウンジャケットをスーツの上に着ると、どうしてもチグハグに見えがち。ビジネスで使うなら、光沢のないマットな質感で、縫い目が目立たないデザインを選びましょう。
- 全身真っ黒おばけ: 冬はつい黒ばかり選んでしまいますが、全身真っ黒だと威圧感がすごいです。マフラーやインナーに白やグレーを入れて、顔周りを少し明るくしてあげましょう。
【1週間テンプレ】GUだけで完成する“迷わない通勤ルーティン”
お待たせしました! ここからは「明日の服どうしよう?」をゼロにする、1週間の完全ルーティンです。
以下の基本セットを用意したら、あとはこの通りに着るだけ。毎朝の脳内メモリを節約しましょう!
【用意するGUアイテム】
- セットアップ(ジャケット+同素材パンツ):1セット(ネイビー推奨)
- 単品スラックス:1本(黒またはグレー)
- インナー:白・黒・グレーのTシャツ、シャツ、ニットなどを計3~4枚
月曜:セットアップで「整った印象」をつくる
週の始まりは、気合を入れる意味でも、急な会議があってもいいように、一番きちんとしたスタイルで固定!
- コーデ: ネイビーのセットアップ + 白シャツ(または白Tシャツ)
- 意図: 上下が揃っているだけで「シゴデキ感」が出ます。「月曜はセットアップ」と決めておけば、憂鬱な月曜の朝もスムーズにスタートできます。
火曜:ジャケット×スラックスで変化をつける
月曜のジャケットを使い回して、パンツだけチェンジ! これで「違う服」に見せかけます。
- コーデ: 月曜のジャケット + グレーか黒のスラックス + 色付きインナー
- 意図: ジャケパンスタイルに移行。インナーに薄いブルーやストライプを入れると、月曜とはガラッと雰囲気が変わって新鮮です。
水曜:シャツメインで軽快に
週の半ばは、ジャケットを脱いで少しリラックス(季節によってはニットやカーディガンで)。
- コーデ: ハリのある長袖シャツ(またはニット) + 月曜のセットアップパンツ
- 意図: トップスを軽めにして気分転換。パンツは月曜のものを履き回せば、洗濯の手間も省けて効率的です。
木曜:カーディガンで調整する
疲れが出てくる木曜日。着心地が楽で、優しげに見えるカーディガンに頼りましょう。
- コーデ: カーディガン + Tシャツ + 火曜のスラックス
- 意図: ジャケットほど肩が凝らないのに、シャツの上に羽織ればオフィスワークに最適なバランスに。空調対策もしやすい最強アイテムです。
金曜:ややカジュアル寄りの外し方
週末に向けた金曜日! 職場の雰囲気が許すなら、少し崩して「抜け感」を出してもOK。
- コーデ: ポロシャツやセーターなど季節感のあるトップス + チノパンやアンクルパンツ
- 意図: 仕事終わりに予定があっても対応できる、ちょっとラフなビジカジ。ただし、靴だけは革靴をキープして「仕事モード」は残しておきましょう。
体型別・職場別に微調整するコーデの考え方
基本のテンプレートで大体いけますが、自分の体型や職場のルールに合わせて「ちょい足しアレンジ」すると、もっと馴染みます。
細身・普通・ガッチリ体型で似合うシルエットが違う
体型の悩みは「隠す」より「目の錯覚」を使うのが正解です。
- 細身体型さん:「Yライン」を意識! 少しゆとりのあるジャケットを選んで、パンツは細身にする。これで華奢さをカバーしつつスタイリッシュに見えます。
- ガッチリ・ぽっちゃりさん:「Iライン」と「収縮色」を活用! 上下の色をネイビーや黒で統一して、縦のラインを強調するストライプ柄を取り入れるとシュッと見えます。首元が詰まると顔が大きく見えるので、Vネックなどで首周りに余裕を持たせるのがコツです。
保守的な職場/自由な職場で調整するポイント
職場によって「どこまでOKか」は違いますよね。浮かないための調整弁は「襟(えり)」と「靴」です。
- お堅い職場: 夏でも「襟付き」を死守! Tシャツ単体は避けて、ポロシャツやシャツを選びましょう。靴もスニーカーじゃなく革靴かローファーなら、GUコーデでも文句は言われません。
- 自由な職場: 清潔感さえあればTシャツやジャケパンもOK。ただし、ダメージデニムや派手なロゴ入りはさすがにビジネス外なので、避けておくのが大人のマナーです。
骨格タイプで調整する簡易ガイド
難しく考えなくてOKですが、骨格によって「似合う素材」の傾向があるんです。
- 筋肉質タイプ(ストレート): ハリのあるしっかりした素材(綿100%のシャツなど)が似合います。
- 華奢なタイプ(ウェーブ): 柔らかい素材(ニットやソフトな化学繊維)が馴染みます。
- 骨感が強いタイプ(ナチュラル): ざっくりした素材(リネンやローゲージニット)や、少し大きめサイズが似合います。
まとめ|GUだけで“迷わない社会人”になるためのテンプレは3つだけでいい
GUだけでビジネスカジュアルを完成させるのに、特別なセンスも高い服も必要ありません。大事なのは「基本ルール」を決めて、それを「固定化」すること。
今日からこれだけ持ち帰ってください。
- ベースカラーを固定する: 黒・ネイビー・白・グレー以外は買わないと決める。
- シルエットを整える: 特にパンツの丈! だらしなさを排除すれば勝ちです。
- 曜日でパターン化する: 「月曜はセットアップ」と決めて、朝の脳内メモリを節約する。
この仕組みさえ作ってしまえば、毎朝の服選びは「悩み」から「単純作業」に変わります。浮いた時間とエネルギーを、仕事やプライベートの充実に使ってくださいね!
具体的なアイテム選びや、もっと詳しいNGルールについては、以下の記事も参考にしてみてください。