仕事・キャリアの悩み

会社に行こうとすると吐き気がする。あの頃の自分はもう限界だった

「朝、アラームが鳴る。その瞬間、鉛のように体が重い……。」

「またあの満員電車に乗って、あの威圧的な上司の顔色をうかがう1日が始まるのか……」

ハル
片道1時間半、往復3時間の通勤電車の中で、毎朝吐き気と戦いながら出社していたのは、少し前の私です。今も環境はそれほど変わっていませんが、これからお話しする内容を心がけることで、だいぶん楽になりました。

Slackの「カコン」という通知音が鳴るだけでビクッとして心拍数が跳ね上がり、日曜の夜は、サザエさんを見るどころか、月曜の朝が来る恐怖で眠れない。

でも、当時の私はこう思い込んでいました。
「いや、みんな辛いんだ。妻子もいるし、家のローンだってある。ここで逃げるなんて、ただの甘えだ。俺が弱いだけなんだ」って。

もし今、あなたがこの記事を読んでくれているなら、かつての私と同じように、ギリギリのところで踏ん張っている状態かもしれませんね。

「え? 会社に行きたくないってだけで吐き気? それって大げさじゃない?」って思う人もいるかもしれません。でも、違うんですよ。これは「会社が嫌だ」という単なる感情の話じゃなくて、「あなたの身体が、今の環境を強烈に拒否し始めている」という危険なサインなんです。

この記事では、往復3時間の通勤とパワハラ上司にすり減り、心身が壊れかけた私が、「今すぐ会社を辞めず」に、どうやって自分を守り、精神的な自由を手に入れたのか。その生々しい実体験と、限界を迎える前に絶対にやっておくべき「逃げ道の作り方」を、ぶっちゃけベースで包み隠さずお話します。

「自分はまだ大丈夫」と思っている真面目なあなたにこそ、本当に壊れてしまう前に読んでほしいです。

最初は“ちょっとしんどい”くらいだった

最初から「もうダメだ、通勤電車に乗りたくない」なんて極端な状態だったわけじゃないんですよ。

振り返ってみると、最初はほんの「ちょっとしんどいな」「最近疲れてるな」くらいの感覚でした。これ、本当に怖いところなんですけど、心がすり減っていく過程って、自分じゃなかなか気づけないんですよね。

休日は普通に元気だったから、深刻だと思っていなかった

当時の私は、土日になればちゃんと休めていたし、子供たちと一緒に公園で遊んだり、家族で出かけたりすることもできていました。

だから、「うつ病とか、メンタルが病んでるなんてことは絶対にない」って自分に言い聞かせていたんです。
「休日は元気なんだから、ただ仕事に行きたくないだけ。社会人なんだから、仕事が憂鬱なのは当たり前だよね」って。

でも、これって今思えば完全に「心がSOSを隠そうとしていた」状態だったんですよね。メンタルヘルスの専門家の指摘なんかを見ても、「週末は元気だけど、仕事の直前になると体調が崩れる」というのは、適応障害などの初期症状として非常によくあるケースだと言われています。

当時の私はそんな知識もなく、「俺はまだ休日に遊べる体力がある! だからこれは甘えだ!」と、自分にムチを打ち続けていました。

朝の動悸、電車での吐き気。少しずつ増える身体症状

でも、身体は正直です。頭で「頑張らなきゃ」と思っていても、少しずつ、でも確実に異常な症状が増えていきました。

最初は「日曜の夜になかなか眠れない」くらいだったのが、次第に「月曜の朝、玄関のドアノブに手をかけると動悸がする」ように。
そして、片道1時間半の満員電車。ギュウギュウに押し込まれていると、急に胃の奥からこみ上げてくるような吐き気に襲われるようになったんです。

ハル
ヤバい、吐くかもしれない…

冷や汗が止まらなくて、途中の駅で慌てて降りて、ホームのトイレに駆け込む。でも、胃液しか出ない。
鏡に映る自分の顔は真っ青で、「俺、何やってるんだろう…」って情けなくて涙が出そうになりました。

それでも、「遅刻したらまた上司に何を言われるか分からない」という恐怖の方が勝って、震える足でまた次の電車に乗る。

文字にすると異常ですよね? でも、その渦中にいると、「休む」という選択肢すら頭から消え去ってしまうんですよ。

真面目な人ほど、“自分が悪い”と思ってしまう

「そんなに辛いなら、休めばいいのに」「上司に相談するか、人事に駆け込めばいいじゃん」
外から見れば、そう思うのが普通ですよね。私も今ならそう言います。

でも、ブラックな環境や高圧的な上司の下にいると、思考回路がバグってしまうんです。特に、責任感が強くて真面目な人ほど、自分自身を追い詰める罠にハマりやすいんですよ。

上司に詰められ、反論できず「自分の能力不足」と責める日々

私の当時の直属の上司は、とにかく高圧的で、ミスをネチネチと責め立てるタイプでした。
1on1のミーティングなんて、文字通り「公開処刑」の時間です。

「なんでこんなこともできないの?」
「前にも言ったよね?」
「お前が休んだら誰がカバーすると思ってんの?」

正論(に聞こえる言葉)でガンガン詰められると、完全に萎縮してしまって反論なんて全くできません。「すみません、私が悪かったです」と繰り返すだけのマシーン状態です。

Slackの通知が来るたびに、「また何か怒られるんじゃないか」とビクビクして、心臓がギュッと掴まれるような感覚でした。

そして一番厄介なのが、「こんなに怒られるのは、俺の能力が低いからだ」と本気で思い込んでしまうこと。「上司のマネジメントがおかしい」じゃなくて、「期待に応えられない自分がダメなんだ」と、すべての矢印を自分に向けてしまうんですよね。

「他の人は耐えているのに」という比較が自分を追い詰める

さらに私を苦しめたのが、「周りとの比較」でした。

同じ部署の同僚たちは、上司からキツく言われても、うまく受け流したり、淡々と業務をこなしているように見えたんです。
「え、なんでみんな平気なの? もしかして、このくらいのプレッシャーで潰れそうになってるのって、俺だけ?」

そう思うと、ますます「自分はメンタルが弱いダメ人間だ」というレッテルを自分に貼ってしまいます。

でも、ぶっちゃけ後から知ったんですが、同僚たちも裏ではめちゃくちゃ胃薬飲んでたり、こっそり転職活動してたりしたんですよ(笑)。みんな「平気なフリ」が上手かっただけなんです。

でも当時の私は、妻子を養わなきゃいけない、住宅ローンも払わなきゃいけないというプレッシャーの中で、「ここで逃げたら家族を路頭に迷わせる」という責任感だけで首の皮一枚つながっている状態でした。

「自分だけが弱いんだから、もっと耐えなきゃいけない」
この呪縛が、真面目な会社員を一番確実に壊していく猛毒なんだと、身をもって痛感しました。

でも、本当に危なかったのは“慣れてしまうこと”だった

「いや、これくらい普通でしょ。みんなもっと辛い思いをして働いてるんだから」

こんな風に、自分の異常な状態を「当たり前」だと思い込み始めたら、いよいよ赤信号です。当時の私がまさにそうでした。

吐き気や動悸が毎日続くと、人間って恐ろしいもので、その状態にだんだん慣れてきちゃうんですよ。

毎日の異常なストレスが「日常」になり、感情が鈍る恐怖

「あ、今日も駅のトイレで吐いたな。まあ、いつものことか」
「上司にまた理不尽に怒鳴られたけど、右から左に聞き流せばいいや。心を無にすれば痛くないし」

こんな風に、自分を守るために感情のスイッチを強制的に「オフ」にして、日々の苦痛をやり過ごすようになっていきました。

これ、一見すると「スルースキルが身についた」とか「メンタルが強くなった」ように錯覚するんですけど、大間違いです。単に、心がキャパオーバーを起こして、感覚が麻痺しているだけなんですよね。

怒りも、悲しみも、そして「楽しい」という感情すらも薄れていく。休日に子供と遊んでいても、心からの笑顔が作れなくなっている自分に気づいたときは、さすがにゾッとしました。

「辞めたい」ではなく「消えたい」に変わる危険なサイン

感情が麻痺していくと、最終的にどうなるか。
「会社を辞めたい」という前向き(?)な逃避すら通り越して、「ただただ、この現実から消えたい」と思うようになるんです。

通勤電車のホームの端を歩きながら、「今、ここで足が少し滑って線路に落ちたら、とりあえず今日は会社に行かなくて済むのかな」なんて、ぼんやり考えてしまう。
本気で死にたいわけじゃないんです。ただ、明日も明後日も、この先何十年も続くであろうこの地獄のような日々から「フェードアウトしたい」だけ。

後になってメンタルヘルスの専門家の発信などで知りましたが、こうした「消えたい」「いなくなりたい」という感情(希死念慮に近いもの)は、うつ病や適応障害のかなり重度なサインとして警告されています。

もし今、あなたが通勤中に一瞬でもこんなことを考えてしまっているなら、もう「気合い」とか「根性」でどうにかなるフェーズはとっくに過ぎています。完全に心がぶっ壊れる、一歩手前なんですよ。

壊れる前に必要だったのは、“根性”じゃなく逃げ道だった

「そこまで限界なら、明日いきなり退職届を叩きつければいいじゃん!」

外野からはそう言われるかもしれません。独身で実家暮らしならそれもアリでしょう。でも、妻も子供もいて、毎月の住宅ローンや生活費が重くのしかかっている状態だと、そう簡単にはいきませんよね。

「辞めたい、でも家族のために辞められない」
この板挟みが、さらに自分を苦しめます。私もそうでした。

明日すぐ退職しなくてもいい。でも“逃げ道ゼロ”は危険

当時の私が、泥臭い実体験から痛感したのは、「今すぐ辞めなくてもいい。でも、“逃げ道が完全にゼロ”の状態で耐え続けるのは絶対にダメだ」ということです。

逃げ場のない密室で理不尽に殴られ続けると人は壊れますが、「鍵が開いていて、いざとなれば外に出られるドア」が後ろにあるだけで、精神的なプレッシャーは劇的に下がるんです。

大切なのは、「耐え抜くための根性」を鍛えることではなく、「いつでも逃げられる準備」をしておくことでした。

転職活動や副業の情報収集など、小さな準備がもたらす効果

だから私は、心が完全に折れてしまう前に、ほんの小さな「逃げ道作り」をコッソリと始めることにしました。

具体的には、往復3時間の通勤電車でのスマホいじりの時間を変えたんです。ゲームやSNSで現実逃避するのをやめて、転職サイトに登録してみたり、副業の情報を検索してみたりしました。

「へえ、今の自分のスキルでも応募できる会社って、探せば意外とあるんだな」
「会社員をしながらでも、月に数万円を自力で稼ぐ方法って色々あるんだ」

これをスマホで眺めているだけで、不思議と心が少し軽くなったのを今でもはっきりと覚えています。「あ、俺の人生、この会社にすがりつく以外にも選択肢があるじゃん」と気づけた瞬間でした。

もちろん、その日にすぐ転職を決意したわけでも、副業でいきなり大稼ぎできたわけでもありません。でも、この「自分にはいざとなれば別の道(選択肢)がある」という小さな気づきこそが、あのパワハラ上司の前に立つ私を守る、最強の精神安定剤になってくれたんです。

会社員を続けながら、“自分を守る準備”を始めた

「じゃあ、具体的に何から始めればいいの?」って思いますよね。
当時の私が、あの地獄の往復3時間の通勤電車の中でコッソリ始めたのは、本当に小さな、でも確実な「自分を守るための準備」でした。

転職サイトを見るだけでも「いつでも逃げられる」という精神安定剤になる

まずやったのは、大手の転職サイトに登録して、自分の経歴やスキルをサクッと入力してみることでした。
これ、実際にすぐ転職するかどうかは全く別として、めちゃくちゃ効果があるんです。

満員電車の中でスマホを開き、「へえ、自分と同じような年齢・スキルの人間を求めている会社が、世の中にはこんなにあるんだ」という事実を確認する。たったそれだけのことですが、これがものすごい精神安定剤になります。

「いざとなれば、あの会社以外にも行く場所はあるんだ」
「最悪、今の会社を辞めても、これくらいの給料はもらえるんだな」

この事実を知っているだけで、上司から詰められたときの心のダメージが全然違ってくるんですよ。
以前は「ここで見捨てられたら人生終わりだ…」と怯えていたのが、「まあ、あんまり理不尽なこと言うなら、こっちはいつでも辞めてやりますけどね」と、心の中で少しだけ強気になれる(笑)。
この「いつでも逃げられるカード」をポケットに忍ばせておくことこそが、心を壊さないための最大の防具なんです。

収入よりも“選択肢”を増やすために始めた、私の小さな一歩

そしてもう一つ、私が転職活動の準備と並行して始めたのが、「副業」でした。
通勤時間を使ってブログを書いたり、情報収集をして自分の経験を発信したりといった、本当に小さな一歩からです。

最初は「月に数万円でもお小遣いが増えたら、少しは気が晴れるかな」くらいの気持ちでした。でも、実際にやってみて気づいたんです。副業の本当の価値は、目先の収入ではなく「人生の選択肢」を爆発的に増やしてくれることだって。

ポイント

会社からの給料だけに100%依存しているから、上司の機嫌や会社の理不尽なルールに怯えなきゃいけないんですよね。
でも、自分の力で外の世界に触れ、少しでも「自分の力で稼げるかもしれない」という感覚を持てるようになると、「自分の価値は、あの会社や上司の評価がすべてじゃない」と心底思えるようになります。

私は仮に本業を超える大きな金額をコンスタントに稼げる状態になったとしもて、これからも会社員を続けるつもりです。なぜなら、「会社員としての安定した給料や福利厚生、社会的信用」を最大限に利用しながら、裏で自分のビジネスを育てていくのが、妻子持ちにとって一番リスクが低く、最強の生存戦略だと思っているからです。

「会社を辞めない最強の起業家」を目指す。それが、私の見つけた一番の逃げ道であり、自分と家族を守るための新しいキャリアの形でした。

まとめ:限界になる前に、“逃げ道”だけは作っておいた方がいい

いかがだったでしょうか。
「会社に行こうとすると吐き気がする」。もし今、あなたがそんな状態にあるなら、それは決してあなたの甘えなんかじゃありません。あなたの心が、そして身体が「もう限界だ」と必死にSOSを出している証拠です。

注意ポイント

真面目で責任感が強い人ほど、「自分が弱いからだ」「他の人は耐えているのに」と自分を追い込んでしまいます。
でも、本当に心が完全に壊れてしまってからでは、立ち直るまでに想像以上の時間と苦痛が伴います。どうか、ご自身のSOSを「気合いが足りない」なんて言葉で片付けないでください。

明日、いきなり会社に辞表を叩きつける必要はありません。
でも、明日の朝、重い足取りで通勤電車に乗ったら、いつものようにゲームやSNSを見る時間を5分だけ減らして、転職サイトを一つ開いてみませんか? あるいは、副業の小さな一歩を検索してみませんか?

「自分には、今の会社にすがりつく以外の道もあるんだ」
そう気づくための小さな行動が、息苦しい毎日を変えるための、一番確実な特効薬になるはずです。

いつでも逃げられる準備を整えて、心に余裕を取り戻しましょう。あなたの人生は、あの会社や上司のためにあるわけじゃないんですから。

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