毎朝、片道1時間半の満員電車の中で、スマホの画面を見つめながら心の中で静かに、しかし残酷なまでの現実感をもってそう叫んでいました。
「仕事が限界」「でも家族もいるし、家のローンもあるから今すぐ辞めるなんて絶対に無理」って、毎日ギリギリの精神状態で耐えていませんか?
当時の私も、まさにそんな“詰み感”のど真ん中にいました。
でも、ある時気づいたんです。本当に苦しかったのは、「会社そのもの」や「仕事内容」だけじゃなくて、「この会社にしがみつくしか生きる道がない」という“逃げ場のない状態”だったんですよね。
この記事では、「もう限界かも…」と思い詰めていた私が、いきなり会社を辞めるのではなく、正社員という立場をキープしたまま、どうやって「会社以外の逃げ道(選択肢)」を作っていったのか。そのリアルな体験談をぶっちゃけベースでお話しします。
「今すぐ辞めよう!」なんて無責任なことは言いません。心が完全に壊れてしまう前に、静かに自分だけの“非常口”を作る方法、一緒に考えてみませんか?
目次
一番苦しかったのは、“逃げ道がない感覚”だった
収入源が会社だけ。「辞めたら終わる」というリアルな恐怖
「会社が辛いなら、さっさと辞めればいいじゃん」
ネットを開けばそんな言葉が溢れていますが、30代で家庭を持つ身からすると「は?何言ってんの?」って感じですよね。
当時の私も、毎月の給料は生活費とローンの支払いで綺麗に消えていく状態。「収入源=今の会社からの給料」の1本足打法でした。
だからこそ、「ここで評価を落としたらヤバい」「上司に嫌われたら家族を路頭に迷わせることになる」と、常に怯えていたんです。
実際に、エン・ジャパン株式会社の退職に関するアンケート調査なんかを見ても、退職を思いとどまる理由のダントツ1位は「転職先が見つかるかなど、経済的な不安」なんですよね。みんな、やっぱりお金が心配で動けないんです。
家族の寝顔を見るたびに、「自分が我慢すればとりあえず生活は回るんだ」って、無理やり自分の本音に蓋をするしかなかったんですよね。
「耐える」しか選択肢がない。だから心が追い込まれる
人間って、「辛い環境」そのものよりも、「そこから絶対に逃げられない」と気づいた時に一気に心がポキっと折れるみたいです。
私の場合、「定年までのあと約30年、この片道1時間半の苦痛と、理不尽な評価に耐え続けるしかないのか…?」と想像した時、目の前がスッと真っ暗になりました。
「え?じゃあ転職すればいいんじゃないの?」と思うかもしれません。
でも、日々の業務と長時間通勤で心身ともに削られていると、「履歴書を書いて、面接に行って、またゼロから人間関係を作る」なんていう気力、1ミリも残ってないんですよ。休日は泥のように眠って、気づいたらサザエさんが始まっている状態。
選択肢が「今の会社でただ耐える」の1つしかない。これが本当に地獄でした。逃げ道がないから、真面目な人ほど「上手くいかないのは自分がダメだからだ」って自己否定のループに入っちゃうんです。
転職活動を始めただけで、少し呼吸が楽になった
実際に転職するかは別として、“他の選択肢”を眺めてみる
そんな「詰み」の状態から抜け出すために、私が一番最初にやったこと。
それは「実際に転職するかどうかは一旦完全に横に置いて、とりあえず転職サイトに登録してみる」ことでした。
「いやいや、さっき転職する気力ないって言ってたじゃん!」ってツッコミが入りそうですね(笑)。
そうなんです。だから最大のポイントは、「絶対に転職してやる!」と気負わないこと。通勤電車のスマホいじりの時間を、SNSから転職サイトのアプリに切り替えただけです。
「いいところがあればラッキーだな」「世の中にはどんな仕事があるのかな」くらいの、超低カロリーな姿勢で求人を眺めるようにしたんです。
求人を見て市場価値を知る。「今の会社だけじゃない」と思える効果
これが、当時の私にとっては驚くほどの精神安定剤になりました。
世の中にはどんな仕事があって、どのくらいの給料がもらえるのか。自分のこれまでの経験(私の場合は何気なくやってきた調整業務や後輩指導など)をポチポチ登録しておくと、思いがけない業界からスカウトメールが来たりするんですよ。
「あ、私って今の会社以外でも、必要としてくれる場所があるかもしれない」
そう思えた瞬間、張り詰めていた糸が緩んで、フッと肩の力が抜けたのを今でも覚えています。
厚生労働省の雇用動向調査などのデータを見ても、中途採用を積極的に行っている企業は一定の割合で存在し続けています。私たちが「もうこの会社しかない」と思い込んでいるだけで、外の世界の扉は意外と開いているんですよね。
もちろん、焦って転職して「ブラック企業を引いてしまうリスク」には注意が必要です。だからこそ、今すぐ辞める必要のない「在職中」のノーダメージな転職活動が最強なんですよ。
「嫌ならいつでも次に行ける」というカードを1枚手に入れたことで、理不尽な上司からのチャットを見ても、「最悪、辞めるという手があるしな」と、少しだけ心にバリアを張れるようになりました。
副業は、“稼ぐため”より“精神安定”の意味が大きかった
月数千円でも違う。「会社以外でもお金になる」という劇的な経験
転職サイトに登録して「外の世界」を眺めることで少し呼吸が楽になった私が、次に少しずつ始めたのが「副業」でした。
「え、毎日あんなに疲れてるのに、さらに仕事したの!?」って驚かれるかもしれません。
でも誤解しないでほしいんですが、よくネットにあるような「副業で月100万稼いで即脱サラ!」みたいなギラギラした目標なんて、当時の私には1ミリもありませんでした。そんな体力も気力も残っていませんでしたから。
最初の目的は、とにかく「会社に依存しないお金」を、たった1円でもいいから作ることでした。
初めてブログ経由で数百円の収益が発生した時や、noteで自分の書いた記事が売れて数百円の通知が来た時。金額にすれば小学生のお小遣いレベルですが、大げさじゃなく手が震えたのを覚えています。
「えっ、会社の給料以外で、自分の力でお金を生み出せた…!」
この感覚です。これ、金額の大小は全く関係なくて、「会社を通さずに稼げた」というゼロイチの事実が、強烈な精神安定剤になるんですよ。「私から会社の看板を取っても、一応価値は生み出せるんだ」って、ボロボロだった自己肯定感が少しだけ回復した瞬間でした。
ブログやSNS。通勤3時間を使った小さな積み上げ
「でも、毎日ヘトヘトで帰ってくるのに、いつ副業なんてやる時間があるの?」って話ですよね。わかります。家に帰ってからパソコンを開く気力なんて、当時の私にも残っていませんでしたから。
だから私の場合は、あの憎き「往復3時間の通勤電車」の中だけを副業の時間に充てました。
座れない満員電車の中で、片手でスマホのメモ帳を開き、ブログの構成を練ったり、SNSで発信したり。ひたすら「スマホでできる小さな積み上げ」にこだわったんです。
実は、パーソル総合研究所の副業に関する調査なんかを見ても、副業をしている人の多くが、収入アップだけでなく「自己の成長」や「本業へのモチベーションアップ(心の余裕)」といった、お金以外のプラスの効果を感じているデータがあります。
まさにその通りで、「私には、会社の仕事以外にもコツコツ育てているものがある」という事実が、理不尽な上司の小言をやり過ごすための、強力な心の盾になってくれたんですよね。
「“辞める勇気”より先に、“選択肢”を増やしたかった」
いきなり独立なんてしなくていい。まずは「逃げ道」の確保
SNS界隈ではよく、「会社なんて今すぐ辞めて、フリーランスになろう!」「我慢している時間がもったいない!」みたいな威勢のいい言葉を目にします。
でも、ぶっちゃけ、そんなの家族がいて住宅ローンや生活費のプレッシャーを抱えている30代の会社員には、リスクが高すぎて無理ゲーじゃないですか?
当時の私も、「会社は辞めたい。でも、辞めて家族を養えなくなるのはもっと怖い」と激しく葛藤していました。だから、「今すぐ辞める勇気」なんて最初から持っていなかったし、持とうとも思いませんでした。
私が欲しかったのは、会社と戦ったり、華々しく独立したりする勇気じゃなくて、「いざとなったらここから逃げられるだけの選択肢(=非常口)」だったんです。
「会社員+副業」「会社員+転職準備」という、0か100かではない働き方
真面目な人ほど、「今の会社でボロボロになるまで頑張るか、スパッと辞めてリスクを取るか」という、0か100かで考えがちです。
でも、実際に泥臭く動いてみてわかったのは、実はその「中間」の働き方が一番おいしいし、安全だということでした。
「毎月の安定したお給料と社会保険は、今の会社からしっかりもらう(=会社員)」+「裏でこっそり自分のビジネスを育てる(=副業)、あるいは次に行く準備をする(=転職活動)」。
この「会社員+α」のハイブリッド状態を作れた時、驚くほど心が軽くなったんですよ。
会社員という最強の「防御服」を着たまま、ノーダメージで外の世界へのトンネルを掘り進める感覚です。これなら、もし副業が全然上手くいかなくても、転職活動でいい会社にすぐ出会えなくても、生活が破綻することはありません。
「まあ、今月も会社の給料は入ってくるし、焦らずやろう」って笑ってやり直せるんですよね。いきなり退路を断つ必要なんて、全くないんです。
会社に依存しなくなると、少しだけ心が戻ってきた
上司への恐怖が減る。「ここだけじゃない」と思える強さ
「転職サイトへの登録」と「通勤電車での小さな副業」。この2つの“逃げ道”を作り始めたことで、私の日常に劇的な変化が起きました。
それは、会社や上司に対する「恐怖心」がスッと薄れていったことです。
以前の私は、上司の機嫌が悪いと「何かマズいことしたかな…」「ここで嫌われて評価が下がったら、家族の生活が…」と、常にビクビクしていました。完全に会社に生殺与奪の権を握られている状態だったんですよね。
でも、「いざとなれば他社に移れる(求人という選択肢がある)」、「会社以外でも、月に数百円、数千円だけどお金を生み出せる(副業という選択肢がある)」という状態になると、不思議なことに心の中に分厚いバリアが張られるんです。
理不尽な要求をされても、心の中で「まあ、いざとなれば辞めるしな」と呟けるようになる。
この「最悪、逃げられる」というカードを持っているだけで、上司の顔色を伺う無駄なエネルギーが圧倒的に減りました。ぶっちゃけ、これだけでも副業や転職準備を始めた価値があったと断言できます。
精神的余裕が戻ると、視野と判断力も回復していく
人間って本当に恐ろしいもので、「ここから逃げられない」という極限状態にいると、どんどん視野が狭くなっていくんです。
心理学や労働安全衛生の研究でもよく言われますが、仕事の要求度が高く、かつ自分に裁量(コントロール権)がない状態が、人間にとって最もストレスを感じるそうです。逃げ道がない状態というのは、まさに「自分の人生をコントロールできていない状態」なんですよね。
かつての私がそうだったように、「私が我慢すればいいんだ」「上手くいかないのは私が無能だからだ」と、すべて自己否定で処理するようになってしまいます。
でも、会社以外の小さな選択肢を育てていくと、脳にスッと酸素が回るような感覚がありました。
「あれ? この会社のこのルール、客観的に見てやっぱりおかしいよな」
「私のスキルなら、他の環境に行けばもっと普通に評価されるんじゃないか?」
そんな風に、自分や会社を冷静に見つめ直す「判断力」が戻ってきたんです。心が壊れる前に「精神的な余裕」を取り戻せたこと。これが、私が会社員を続けながら逃げ道を作って得た、最大の財産でした。
まとめ:壊れる前に、“会社以外の選択肢”だけは作っておいた方がいい
「会社辞めたい、でも生活があるから辞められない…」
往復3時間の満員電車の中で、そんな堂々巡りの悩みに押しつぶされそうになっているあなたへ。
かつての私と同じように、今、本当に息が詰まるような思いをしていると思います。「このまま定年まで耐えるしかないのか」と絶望しているかもしれません。
でも、どうか「いきなり辞める」か「ボロボロになるまで耐える」かの0か100かで考えないでください。
私たちのような、守るべき家族や生活がある会社員にとって、一番の正解は「会社員という安全なシェルターに身を隠しながら、静かに地下トンネル(逃げ道)を掘り進めること」です。
明日の朝、通勤電車の中でスマホを開いたら、SNSやゲームの代わりに、まずは転職アプリをダウンロードしてみてください。あるいは、無料のブログサービスに登録して、今思っている感情を1行だけ書いてみてください。
その「たった1歩」が、あなたを会社への依存から解放し、心を取り戻すための最強の非常口になります。
あなたが完全に壊れてしまう前に。
どうか、あなただけの“選択肢”を、今日から少しずつ作っていってくださいね。