Instagramは使っているけど、Threadsも始めたほうがいいの?そもそもこの2つ、何がどう違うの?
そんな疑問を抱えている人は少なくありません。
実際、ThreadsはMeta社がInstagramと連携する形で展開している新しいSNSですが、使い方やユーザーの反応、投稿の広がり方などはInstagramとは大きく異なります。
本記事では、「InstagramとThreadsの違い」と「連携して活用する方法」を徹底的に解説します。
どちらをどう使えば効果的かを知ることで、SNS運用の成果を倍増させるチャンスが広がります。
目次
ThreadsとInstagramの違いとは?
投稿スタイルとフォロワーの動き
Instagramはビジュアル中心のSNSであり、画像や動画による“見せる表現”が基本です。一方でThreadsは、テキスト中心の投稿が主軸で、文章力や個人の価値観が伝わりやすい構造になっています。
- Instagram:写真・動画が主。フォロワー数=投稿の影響力
- Threads:短文や感情ベースの言葉が中心。フォロワーが少なくても投稿単体で拡散されやすい
Threadsは、1投稿ごとの力が強い設計である点が大きな特徴です。
表示の仕組みとアルゴリズムの違い
Instagramは基本的に「フォロワー中心」の表示設計ですが、Threadsでは“おすすめ表示”がメインの一部を占めています。
項目 | Threads | |
---|---|---|
表示軸 | フォロー中心+ハッシュタグ経由 | フォロー+おすすめ混合 |
拡散力 | ストーリーやリールなどに依存 | 投稿単体のエンゲージメントで拡散 |
時系列性 | 低(AIによる順序最適化) | 中(比較的新しい投稿が優遇) |
Threadsはまだ広告も少なく、純粋に投稿の内容で評価される余地が多いSNSです。
ユーザー層と使われ方の違い
Instagramは現在、幅広い年代層に利用されていますが、特に「見た目」や「ブランドイメージ」を大切にするユーザーに好まれる傾向があります。
一方、Threadsはより「言葉」や「思想」を重視したユーザーが多く、ラフに発信したい人/思考を共有したい人に向いているSNSです。
SNS | 向いている人 | 主な使われ方 |
---|---|---|
写真・デザイン重視の発信者/ビジネス用途 | 商品紹介、日常の演出 | |
Threads | 言語での発信が得意な人/共感を狙う人 | 感情の共有、雑談・思想共有 |
ThreadsとX(旧Twitter)の違いとは?
拡散力とリアルタイム性の違い
Xは拡散力が非常に高いSNSで、リポスト(RT)や引用リプライによって投稿が瞬時に広まる仕組みが整っています。対してThreadsは、まだそのような“爆発的な拡散”の仕組みが整っていない分、投稿の評価が“質”重視になっています。
項目 | X(旧Twitter) | Threads |
---|---|---|
拡散手段 | リポスト・引用・ハッシュタグ | おすすめ表示・一部リポスト |
投稿寿命 | 数分〜1時間 | 数時間〜半日 |
反応の早さ | 速い(通知主義) | やや緩やか(見る頻度が低い) |
Threadsは、“急激なバズ”よりも“じわじわ伸びる”投稿が多い傾向です。
投稿内容・表現の文化差
Xでは「炎上ネタ」「皮肉」「毒舌」など尖った発信が伸びやすい傾向があり、投稿文化がやや攻撃的です。対してThreadsは、Meta社の方針により健全性を重視しており、前向き・共感・安心感のある投稿が好まれやすいです。
- X:社会問題、個人批判、議論型投稿
- Threads:日常の気づき、内省、共感や雑談型
つまり、“目立つために過激にする”投稿はThreadsでは不向きです。
Threadsが持つ独自の可能性
Threadsの最大の強みは、Instagramと連携している点にあります。これはXにはない大きな特徴で、以下のような独自の可能性を秘めています:
- Instagramとの相互流入導線(プロフィール/投稿経由)
- Metaの広告インフラとの将来的な連携
- 企業・ブランドの公式アカウント参入がしやすい設計
今後のSNS運用を考える上で、Threadsは「ビジュアルSNSと連携できる言語SNS」として独自の立ち位置を築いていく可能性が高いと言えるでしょう。
ThreadsとInstagramの連携・導線の作り方
プロフィール・リンクの設定法
最も基本かつ重要な導線は「プロフィール相互リンク」です。
- InstagramプロフィールにThreadsアカウントリンク
- ThreadsプロフィールにInstagramアカウントリンク(自動設定可)
Instagramのプロフィール欄はURLが1つしか貼れないため、「lit.link」や「lit.to」などのリンク集サービスを活用するのも効果的です。
また、Threads側のプロフィールにはInstagramから自動でアイコンや情報が引き継がれるため、「一貫性のあるブランド設計」がしやすくなっています。
投稿コンテンツをまたぐ戦略(相互告知)
フォロワー導線を作るうえで重要なのが「投稿での相互告知」です。例えば:
- Threadsでの投稿をキャプチャしてInstagramのストーリーに載せる
- Instagram投稿の補足や裏話をThreadsでシェア
- 「続きはThreadsで」と記載し誘導するCTAの活用
こうした施策によって、一方通行ではなく“行き来のある導線”ができ、ファンとの接触頻度が上がるのがポイントです。
ストーリーやDMとの活用組み合わせ
Instagramにはストーリー、DM、リールなど“接触チャネル”が豊富です。Threadsと組み合わせることで、以下のような使い方ができます:
- Threadsで発信→興味ある人をInstagramのDMに誘導
- ストーリーでThreadsの投稿をシェア→意見や感想を募る
- Threadsでの企画や募集→Instagramで応募・返信対応
「言葉はThreads、アクションはInstagram」というように、役割分担を意識した設計が効果的です。
ThreadsとInstagram、どちらを優先すべきか?
目的別の最適プラットフォーム選び
まずは自分の発信目的を明確にしましょう。その上で、どちらのSNSが適しているかを判断できます。
発信目的 | おすすめSNS | 理由 |
---|---|---|
商品・サービスの視覚的アピール | 写真・動画に強く、購買行動に直結しやすい | |
個人の考えや思考の発信 | Threads | テキスト中心で人間味や哲学が伝わりやすい |
共感・日常の共有 | Threads | 雑談的な投稿が拡散されやすい |
ブランド世界観の確立 | 統一感あるビジュアルでの発信に強い |
ビジュアルで惹きつけたいならInstagram、言葉や共感で広がりたいならThreadsが基本の選び方です。
併用した方がいい人・向いていない人
両方使うことが理想ですが、リソースや性格によって適正があります。
【併用が向いている人】
- SNS運用にある程度時間を割ける
- コンテンツを形式別に再構成できる人
- 顧客との接点を複数持ちたいビジネスオーナー
【併用が負担になりやすい人】
- 投稿に時間がかかりすぎて継続できない
- 自分の発信ジャンルが限定的
- 「片方だけでも疲れる」と感じる
この場合は、まずはどちらか一方に集中し、運用が安定してから併用に切り替えるという段階的な方法もおすすめです。
SNS運用を効率化するクロス戦略のすすめ
コンテンツ再利用の具体例
SNSごとに1から投稿を作るのは非効率です。そこで効果的なのが、1つの投稿アイデアを複数の形に展開する「リパーパス戦略」です。
元の投稿 | 再利用先 | 内容例 |
---|---|---|
Threads投稿 | Instagramストーリー | 投稿のスクショを載せて誘導 |
Instagramリール | Threads補足投稿 | バズった内容の背景を言語化 |
Threadsの連投 | Instagramカルーセル | 分割してスライドに再構成 |
Threadsで反応が良かったQ&A | Instagramライブテーマ | 事前に反応を探る調査活用 |
これにより、「1つ作る→複数に展開」のルーチン化ができ、作業負担を軽減できます。
ファン導線を“面”で設計する考え方
SNSは「点」で使うと拡張性が弱くなります。InstagramとThreadsのような組み合わせは、「接触チャネルの数を増やす」という意味で“面”の導線設計が可能です。
- Threads:共感・言語によるつながり
- Instagram:視覚・ブランド世界観の構築
たとえば、
- Threadsでの“何気ないつぶやき”に反応した人がInstagramに流入し、
- Instagramでの“ビジュアル的な安心感”から商品やサービスに興味を持つ
という“流れ”を設計できます。
このように、SNSを単独でなく「連携させて運用する設計図」を描くことで、効率も成果も大きく変わってくるのです。
まとめ
ThreadsとInstagram、そしてX(旧Twitter)という主要SNSは、それぞれ異なる強みと文化を持っています。
Threadsは「言葉」で共感を得るSNS、Instagramは「ビジュアル」で印象を残すSNS、Xは「スピードと話題性」で拡散するSNS。自分の発信目的に合ったものを選び、あるいは組み合わせることが、効率的な運用と成果に繋がります。
特にThreadsは、Meta社の開発によるInstagramとの連携性の高さが最大の武器。リンク設定やコンテンツの再利用を意識すれば、労力をかけずに相互のSNSでエンゲージメントを高めることも可能です。
最初は1つに集中しても構いません。ただ、どのSNSでも共通するのは「一貫した発信軸」と「ファンとの継続的な接点」です。
本記事を参考に、あなたのSNS戦略をより広く、より深くしていく一歩を踏み出してみてください。