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こんにちは。ハルログです。今日はオンラインショッピングカートのbaseが来年1月16日から上位プランのグロースプランを大幅に値上げする件について、詳しく解説していきたいと思います。
世間では大幅な値上げと言われていますが、実際にどうなのか、またグロースプランがオススメな人、グロースプランがオススメでない人についても話をしていきたいと思います。baseについてよくわからないという方はまずは下を確認してから読み進めてください。
目次
baseの料金改定でグロースプランが大幅値上げ
まずは事実から。ベースの料金改定により上位プランのグロースプランが現在の5900円から20,000円前後に大幅な値上がりが行われます。
これはグロースプランだけの値上げであり、月額の使用料が無料(決済手数料は有料)のスタンダードプランは影響なく、そのまま月額費用は無料で使い続けることができます。
大幅値上げの要因
値上げと言うと、やはりネガティブなイメージがつきまといますが、昨今の物価高を見ていても、あらゆるものがこのまま据え置きの価格と言うよりは、料金の値上げと言う部分に踏み切らざるを得ない部分も大きいと思います。
そういう意味では、値上げに関してはグロースプランだけで、そもそも手数料以外は無料で使えるスタンダードプランの値上げ=有料化に踏み切らなかったと言うだけでもありがたい処置だなと個人的には思ったりもします。
大幅値上げによってbaseの優位性はどうなる?
では、大幅値下げによって、ベースの優位性はどうなるのか?というところを考えてみたいと思います。
まず、先程も述べたように、月額費用無料で使えるスタンダードプランの値上げはありません。裾野が1番広いこのプランを使ってる方には影響がありません。
このスタンダードプランの存在が、ベースの優位性に大きく結びついています。では今回値上げされたグロースプランに関しては、他のショッピングカートASPと比べてコスパはどうなのでしょうか?
今回カットしてあげるのが、ある程度知名度もあり、市場からの指示も高い=シェアが大きいshopifyやstoresなどを比較対象として見ていきたいと思います。
baseスタンダードプラン、グロースプランの損益分岐点
baseのホームページでも明記してある、月商が50万円の時にスタンダードプランとグロースプランの利用料金はどのようになるのでしょうか。
これは売り上げ件数が100件、平均単価が5千円の場合の各プランの比較。公式ページにもある通り、グロースプランの方が月間6千円ほど安くなります。
今度は、単価を4000円にして月商40万円にしてみた際のシミュレーションが以下です。
実は、40万円でもまだグロースプランの方が月間2千円ほどお得になります。そして、今度は同じ40万円でも、単価を1万円に上げて、件数が40件の場合のシミュレーションは以下のようになります。
この場合、同じ月商40万円でもスタンダードプランの方が僅かですがグロースプランよりもお得になります。これは、スタンダードプランは件数に応じて×40円の決済手数料がかかるため。大体この40万円くらいの月商が損益分岐点となり、30万円台の月商であっても、単価が低く取引件数が多い場合はグロースプランの方がお得になる可能性も出てきます。
※2023年4月1日~Amazon Pay とペイパルのみ、決済手数料がスタンダードプランで4.6%、グロースプランで3.9%に変更となっています。
ショッピングカートは月額費用+決済手数料のトータルで比較する
ショッピングカードの費用として、やはり気になるのが固定費の部分。つまり、月額費用ですが、実際には月額費用+決済手数料のトータル費用で、その他のショッピングカートAPとコストパフォーマンスを比較する必要があります。
仮に、月額費用が1万円で決済手数料が5% のショッピングカート、SPよりも、月額費用が10万円かかったとしても、手数料が3%のショッピングカードを使った方がコスパが良いといったことがあり得るのです。
つまり、売り上げが大きければ大きいほど、月額費用の代償の影響は少なくなっていき、逆に、決済手数料の代償が、仮にわずかなパーセンテージであったとしても、非常に大きな差となって現れるのがポイントです。
ショッピングカート比較のポイント
では、先ほどまでの費用面も含めてショッピングカートASPの比較ポイントについてまとめます。
ショップのユーザビリティ(デザイン)
まずは、ショップ自体の使いやすさやデザイン性、そして利便性は非常に大事なところです。
ちょっとしたところでも使いやすさになって現れるのが、ネットショップの怖いところ。
例えば、ユーザビリティーが少し悪くなるだけで、カート落ちなどの購入率に非常に大きなインパクトを与えてしまうアドレス。
そういった意味で、ショップの売り上げの肝となるユーザビリティーが良い=つまり購入しやすい作りであると言うところが非常に大きなポイントです。
管理画面の使いやすさ
次に管理画面の使いやすさです。先程はお客様にとっての使いやすさ=ユーザビリティーでしたが、今度は私たちショップオーナーのショップの管理、運営のしやすさといったところです。
見た目は綺麗で買い物しやすいのに、管理画面が非常に使いづらく、カスタマイズするのも非常に難しいと言うショッピングカードでは、なかなか伸びしろがありません。
ネットショップでも、実際に自分でいろんな検証しPD CAを回しながら改善することで、売り上げもどんどん上がっていきます。それがしにくいということは、それだけでディスアドバンテージになります。これはショップオーナーにとってのモチベーションにも直結するところなので、ここは大事にしておかないと後で致命的にボディーブローとなって聞いてくるところです。
機能面の充実とスペック
次に、ショッピングカードとしての機能面の豊富さとカートのサーバー能力=スペックの良し悪しです。
こっちは先程の、お客様目線でのユーザビリティーにつながってくるとこではありますが、ショッピングカート自体に便利な機能やアクセスが集中しても、速度が落ちないサーバー能力などは大事なポイントです。
さっきの2つのポイントで比べれば、優先度は落ちるものの、安定的なショップ運営をしていく上では見過ごせないポイントです。
コストパフォーマンス
最後に初めから何度もお伝えしているコストパフォーマンスについて。
コストパフォーマンスについては、月額費用だけではなく、決済手数料も含めたトータルコストで考えるべきということでしたね。
固定費用の月額費用に対して、決済手数料は売り上げや決済回数によって変わってくる変動費です。
実際に自分のショップの1ヵ月の売り上げ目安や、売り上げ予算等をもとにきちんとシミュレーションをしていく事は大切です。
おすすめショッピングカートASP比較
では、ここまで話してきたショッピングカート選びのポイントを踏まえて、下記の代表的なショッピングカートについて項目別に比較をしてみました。
- shopify
- base
- make shop
- カラーミーショップ
- stores
デザイン | 管理画面 | 機能 | 費用 | |
shopify | 〇 | △ | △ | △ |
base | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
make shop | 〇 | 〇 | 〇 | × |
カラーミーショップ | 〇 | 〇 | 〇 | × |
stores | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
私の評価としては上の表のようになりました。
shopify
shopifyは海外(シンガポール)の企業ということもあって、管理画面のインターフェースが海外っぽくなっており、やや使いにくさを感じます。ショップデザインとしては、今っぽい感じもありそんなに悪くない感じはしますが、機能面も最低限のものはそろっているものも、特筆して魅力的なところは見受けられませんでした。また、費用も一番低いプランで月額33ドル(4868円:1ドル=142円換算)+3.4%と安くはありません。
base
baseは直感的でわかりやすい管理画面と、ショップのデザインも直感的に作成することができます。機能面も豊富で、Pay IDアプリという1200万人を超えるアプリユーザー(自店のフォロワー)へプッシュ配信が行えたり、ほかにはないサービスが充実しています。フリープランは月額無料~ショップを持てますが、販売手数料が3%~+決済手数料3%~+40円×販売件数と少々高めに感じるところもあります。ただ、月額費用がアップするグロースプランについては、手数料が大幅に下がるため、費用面での魅力はまだまだ非常に高いといえます。(業界最安水準)
makeshop
後で紹介するカラーミーショップと同じく、GMOが運営するオンラインショッピングカート。最低限の機能はそろっていますし、管理画面もシンプルで見やすくはありますが、ショップデザインの作成のUIがわかりにくく、直感的に操作しにくいと感じます。機能面でもシンプルに必要なものはまとまっていますが、特に特筆して魅力的なところは少ない印象。最低費用で12,100円/月+決済手数料3.19~、初期費用が11,000円とそれなりにかかってきます。
カラーミーショップ
make shopと同じくGMOが運営するショッピングカート。管理画面は分かりやすいですし、機能面やデザイン面でも及第点といった感じですが、費用面でやはり少しネックなのは最低でも月額4950円~、クレジットカードの決済費用が4%(プレミアムプランは3.14%)と高めなところ。カラーミーショップの上位互換がmake shopというような位置づけになると思うので、コストパフォーマンスのところは、下位のエントリープランでもう少し競争優位性がないと厳しそうです。
stores
最後はstores。管理画面は使いやすいですし、ショップデザインも直感的に作成できて非常に良いです。ユーザー目線でみたサイトの使いやすさもよさそう。シンプルで使いやすい反面、機能面の豊富さでいうとちょっと物足りなさもありますが、最低限のものはそろっていますし、フリープランは月額費用無料の決済手数料5%、スタンダードプランで販売手数料(ネットショッププラン)が2,980円/月+決済手数料が3.6%となっており、これからスタート~月商数十万円程度のショップでは最もコスパがよいショッピングカートとなっています。
大幅値上げでも現状baseか最強な理由
ということで、こうやって同じ目線で各社のサービスを比較をすると、今回のグロースプランの値上げによって、月商0円~数十万円のショップにとっては、storesの方がコスパ的な魅力が上がり、そちらへ流れる層も一定数発生しそうです。ただ、月商100万円を超える規模以上のショップに関しては、月額費用が上がったとしても決済手数料が2.9%と業界最安水準のbaseの競争優位性は非常に高いことがわかります。
仮に、今回のようなグロースプランの月額費用が今までと比べるとかなり大幅な値上げになったと言う印象とは浦原に、実は月額費用+済手数料のトータルコストで見て、特に売り上げの高いショップほど、競争優位性はまだまだ高いということが見えてきました。
特に、月の売り上げが1000万円超えを超えてくる場合などは、間違いなくbaseのグロースプラン最もコスパの良い選択肢となってきます。
baseのグロースプラン月額費用大幅値上!ショッピングカート各社の勢力図まとめ
ということで、いかがでしたでしょうか。今回のbaseグロースプラン月額費用の大幅値上げによってオンラインショッピングカートの勢力図もガラッと変わってしまうのでは?と当初は思っていました。
しかし、蓋を開けてみると、月商数十万円規模の中間層がよりコストメリットでsoresに流れる傾向は良そうされるものの、まだまだ多くのオンラインショップオーナーにとってbaseは非常にコスパが高い選択肢になります。
これからオンラインショップを開設したいと言う初心者の方、実は別で既にオンラインショップを持っているけれど、他のショッピングカートに乗り換えも考えている方、また今もbaseのグロースプランを契約されている方にとっては、ぜひ今回の記事を参考していただき、最適なショッピングカート選びをしていただきたいと思います。