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【2025年版】無料ブログと有料ブログの違いを徹底比較!初心者におすすめはどっち?

どうも、ハルです。ブログやメディア運営に興味を持ったとき、多くの人が最初にぶつかる壁。「無料ブログと有料ブログ、結局どっちを選べばいいの?」という悩み、めちゃくちゃ分かります。

僕自身、会社員に馴染めず転職を繰り返し、個人事業主としてWordPressでメディア運営を始めた過去があります。今はそのスキルを活かして企業のマーケ担当をしていますが、ADHDの特性もあってか「思い立ったらすぐやりたい!」という気持ちと、「いや、でも将来的に資産になるものを作らないと意味がない」という理性がせめぎ合います。

「とりあえず無料で始めて、うまくいったら有料に移行すればいいや」

そう考える人も多いですよね。でも、ちょっと待ってください。その「とりあえず」が、後々(あとあと)の「取り返しのつかない面倒」に繋がる可能性があるんです。

無料ブログには「手軽さ」という圧倒的なメリットがありますが、同時に「制約」も多い。有料ブログは「初期費用と手間」がかかりますが、「自由度と資産性」が手に入ります。

この記事では、企業のメディア運営にも関わるマーケ担当の視点と、個人でメディアを立ち上げた経験(そして数々の失敗)を踏まえ、無料ブログと有料ブログの根本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、そして「あなたの目的ならこっちを選ぶべき」という基準を徹底的に比較・解説していきます。

「どっちがいいか」ではなく、「あなたの目的ならどっちが最適か」を見極めるための記事です。

無料ブログと有料ブログの違いとは?

まず「無料ブログ」と「有料ブログ」が具体的にどう違うのか、全体像を掴んでいきましょう。ここが曖昧なまま始めると、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。僕も昔は「とりあえず無料」で飛びついて、結局やり直しになった経験があるので…。

マーケティングの視点で見ると、この違いは「他人の土地(お店)で商売するか、自分の土地(お店)で商売するか」の違いに似ています。

主な違い一覧(比較表)

まずは、代表的な違いを表にまとめます。特に注目してほしいのは、「広告掲載の自由度」と「移行(資産性)」の部分です。

比較項目 無料ブログ (例: note, アメブロ, はてな) 有料ブログ (例: WordPress.org + レンタルサーバー)
初期費用 0円 約1,000円〜(サーバー・ドメイン代)
月額費用 0円(※一部有料プランあり) 約500円〜1,500円程度
カスタマイズ 制限あり(提供された範囲内) ほぼ無制限(HTML/CSS, プラグイン)
デザイン テンプレート依存 自由自在(テーマ利用・自作)
広告掲載 NG、または運営側の広告が強制表示 自由(AdSense, アフィリエイト)
独自ドメイン 不可(サブドメイン) or 有料オプション 必須(自分の資産になる)
運営リスク サービス終了・規約違反によるBAN 基本的に自己責任(バックアップは必要)
移行・引越し 非常に困難、または不可 可能(データを移行できる)
資産性 低い(あくまで運営会社のもの) 高い(自分のコンテンツ資産)

この表を見て「無料ブログ、意外と制約が多いな」と感じたかもしれません。その通りなんです。無料である代わりに、運営会社のルールに従う必要があります。

対象サービス一覧

「無料ブログ」「有料ブログ」と言っても、具体的には様々なサービスが存在します。混同しやすいポイントなので、ここで整理しておきましょう。

<主に「無料ブログ」に分類されるサービス>

  • note (ノート)
    文章やコンテンツそのものを販売できるプラットフォーム。デザインの自由度は低いですが、コミュニティ機能が強く「書くこと」に集中できます。ただし、アフィリエイトリンクには制約が多いです。
  • アメーバブログ (アメブロ)
    芸能人や一般ユーザーが多く利用。集客力はありますが、運営側の広告が非常に多く、デザインの制約も大きいです。
  • はてなブログ
    エンジニア層や特定のコミュニティに人気。「はてなブックマーク」との連携が強み。無料版(はてなブログ)と有料版(はてなブログPro)があり、Proなら広告非表示や独自ドメインが使えますが、あくまで「はてな」のサービス内です。

<「有料ブログ」の代表格>

  • WordPress (ワードプレス)
    これが「有料ブログ」の代名詞です。ただし、ここで非常に重要な注意点があります。

【注意】WordPressには2種類ある

  1. WordPress.com (ドットコム)
    これは「無料ブログ」に近いサービスです。登録するだけですぐ始められますが、無料プランでは広告が表示されたり、プラグイン(機能拡張)が使えなかったりと制約が多いです。
  2. WordPress.org (ドットオルグ)
    一般的に「WordPressでブログをやる」と言う場合、こちらを指します。ソフトウェア自体は無料ですが、「レンタルサーバー」「独自ドメイン」を自分で契約(有料)する必要があります。
    この記事で「有料ブログ」として比較しているのは、この「WordPress.org」のことです。

僕が個人事業主時代に運営していたのも、今企業のマーケ担当として触っているのも、全て「WordPress.org」です。なぜなら、これだけが「自分の資産」としてコンテンツを積み上げ、自由にマーケティング活動(SEO、広告、デザインカスタマイズ)を行えるからです。

比較ポイント①:始めやすさと手間

ブログを始めようと思ったとき、一番気になるのが「どれだけ簡単に始められるか」ですよね。特に僕のようなADHD傾向がある人間からすると、「やりたい!」と思った瞬間の熱量を逃さずに行動に移せることが重要だったりします。

この「始めやすさ」という点においては、無料ブログに圧倒的な軍配が上がります。

無料ブログは登録だけで即開始

無料ブログサービス(noteやアメブロ、WordPress.comの無料プランなど)の最大のメリットは、その手軽さです。

  • メールアドレスとパスワードを登録
  • アカウント名(ID)を決める
  • ブログタイトルを決める

これだけで、最短5分後にはもう最初の記事を書き始めることができます。サーバーの契約?ドメインの取得?そんな専門的なことは一切考える必要がありません。

「とにかく今すぐ書きたい」「難しい設定は一切したくない」という衝動やニーズには、無料ブログが完璧に応えてくれます。日記や趣味の記録、思考の整理など、公開することを目的とせずに「書く場所」が欲しいだけなら、これで十分すぎるほどです。

有料ブログは初期設定が必要だが、自由度が高い

一方、有料ブログ(WordPress.org)の場合、書き始めるまでにいくつかの「手間」=初期設定が必要になります。このステップが、初心者が有料ブログをためらう最大の理由かもしれません。

具体的には、以下のステップが必要です。

  1. レンタルサーバーの契約
    データを置いておく「土地」を借りるイメージです。
  2. 独自ドメインの取得
    ネット上の「住所」を決めるイメージです。(例: sky-peace.net
  3. サーバーとドメインの紐付け
    「土地」と「住所」を一致させる作業です。
  4. WordPressのインストール
    「土地」に「家(ブログシステム)」を建てる作業です。
  5. 初期設定(テーマ、プラグインなど)
    「家」の内装やセキュリティを整える作業です。

文字にすると「うわ、面倒くさそう…」と感じますよね。僕も最初はそうでした。

しかし、この「面倒」は「自由」と引き換えの対価です。
昔はこれらの設定が非常に難解でしたが、今は違います。

現在の主要なレンタルサーバー(例:エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ!など)には、「WordPressかんたんセットアップ」のような機能がほぼ標準搭載されています。これにより、サーバー契約時にドメイン取得からWordPressのインストールまで、ほぼ自動で一括で完了できるようになりました。

「思い立ったらすぐやりたい」という衝動は満たせませんが、半日もあれば、誰でも自分の「資産」となるブログ(自分の土地と家)を持つことができます。最初のハードルは少しありますが、その後の運営の自由度や、SEO(検索エンジンでの見つけやすさ)、収益化の幅を考えれば、この手間は「必要な投資」と言えます。

比較ポイント②:カスタマイズとデザインの自由度

ブログを運営していると、必ず「見た目」をいじりたくなってきます。「この記事を目立たせたい」「ここにボタンを置きたい」など、こだわりが出てくるんですよね。

僕自身、ADHDの特性もあってか、一度デザインが気になりだすと止まらないタイプです。しかし、これが無料ブログだと大きな壁にぶつかります。

テンプレートの制限

無料ブログのカスタマイズは、あくまで運営側が用意した「テンプレート」や「着せ替えテーマ」の範囲内に限られます。

  • アメブロやはてなブログ
    いくつかのデザインテンプレートから選べますが、根本的なレイアウト(記事本文の幅、サイドバーの位置、メニューの構造など)を変更することは難しいです。
  • note
    noteはさらにシンプルで、「書くこと」に特化しているため、デザインのカスタマイズ要素はほぼありません。ヘッダー画像を変える程度です。

「この色、ちょっと気に入らないな」「ここに広告以外のバナーを貼りたいな」と思っても、それができません。
特に企業(アメブロなど)のサービスロゴがヘッダーに強制表示されたり、意図しない場所に運営側の広告が入ったりするのは、マーケティングの視点から見ると大きなデメリットです。読者の視線が分散し、伝えたい情報がまっすぐ届かなくなってしまいます。

独自デザインができるか

一方、有料ブログ(WordPress.org)は、このカスタマイズとデザインの自由度がほぼ無限大です。

WordPressには「テーマ」と呼ばれるデザインの雛形(家の設計図)があり、これを変更するだけでサイト全体のデザインを一瞬で変えられます。

  • 豊富なテーマ(無料・有料)
    無料でも高機能なテーマが多数存在しますが、本気でメディア運営やSEO対策をするなら、最初から高機能な有料テーマ(日本のSWELL、SANGO、JIN:Rなど)を導入するのが近道です。
  • HTML/CSSでの編集
    知識があれば、細部まで自分の好きなようにカスタマイズできます。「ボタンの色を変える」「文字の大きさを調整する」といったレベルから、全く新しいレイアウトを作ることも可能です。
  • プラグインによる機能追加
    「お問い合わせフォーム」「目次」「人気記事ランキング」など、無料ブログでは提供されていない機能を、「プラグイン」という拡張機能を使って簡単に追加できます。

企業のマーケ担当としてメディアを運営していると、「ここにCV(コンバージョン)ボタンを設置したい」「この記事群への導線を強めたい」といった施策が日々発生します。無料ブログではこれができない、あるいは非常にやりにくい。

「自分の城」として、細部までこだわり抜き、戦略的にメディアを設計したいのであれば、WordPress(有料ブログ)一択となります。

比較ポイント③:収益化と広告掲載の自由度

ブログを始める動機が「副業」や「収益化」であるなら、この項目が最も重要です。ここを間違えると、どれだけ良い記事を書いても収益に繋がらない、という最悪の事態になりかねません。

個人事業主として独立を目指していた頃の僕にとって、ここは死活問題でした。

無料ブログの広告制限

「無料ブログ」の多くは、「収益化」に関して非常に厳しい制限を設けています。なぜなら、無料ブログサービスは「運営会社が広告収入を得る」ために提供されているからです。

  • 運営側の広告が強制表示される
    最も大きなデメリットです。アメブロなどが代表的ですが、記事の上部や下部、サイドバーなど、最も目立つ位置に運営側の広告が自動で挿入されます。
    読者がその広告をクリックしても、収益は全て運営会社に入り、記事を書いたあなたには1円も入りません。
  • アフィリエイト広告が禁止・制限されている
    多くの無料ブログでは、Amazonや楽天など一部の提携アフィリエイト以外は禁止されているか、非常に厳しい規約があります。(例: noteはAmazonアソシエイトのみ可、アメブロはAmeba Pickのみ可など)
    自由にASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に登録して広告を選び、掲載することができません。
  • Google AdSenseが使えない(または非常に困難)
    クリック報酬型の代表である「Google AdSense」も、無料ブログのサブドメインでは審査に通らない、または利用が許可されていないケースがほとんどです。

「他人の土地(無料ブログ)で商売する」とは、こういうことです。お店(ブログ)は無料で貸してもらえますが、店内の最も良い場所(広告枠)は大家さん(運営会社)が使い、あなたは限られた場所でしか商品を売れない、ということです。

有料ブログでできる収益化の幅(アフィリ/AdSense)

一方、有料ブログ(WordPress.org)は、収益化の自由度が全く違います。「自分の土地」ですから、どこにどんな広告を貼ろうと、全てあなたの自由です。

  • Google AdSenseの自由な配置
    審査にさえ通れば、記事中、記事下、サイドバーなど、最も収益性が高いと判断した場所に自由にAdSense広告を設置できます。
  • アフィリエイト広告(ASP)の完全な自由
    A8.net、バリューコマース、もしもアフィリエイトなど、あらゆるASPと契約し、好きな商品やサービスの広告を自由に掲載できます。記事の内容に合わせて最適な広告を選ぶ(例えば、この記事ならレンタルサーバーのアフィリエイト)ことができます。
  • 記事広告(企業案件)
    ブログが成長し影響力が大きくなれば、企業から「この記事でうちの商品を紹介してほしい」といった、いわゆる「企業案件」の依頼が来ることもあります。
  • 自社商品の販売
    僕が個人事業主時代にやっていたように、自分のスキル(例:WordPress構築代行、Webデザイン)や、作成したデジタルコンテンツ(例:有料note、PDF教材)を販売する基盤としても使えます。

マーケティング担当の視点から言っても、収益化導線の設計(どこに広告を置き、どこに自社商品のリンクを置くか)は、メディア運営の根幹です。

収益化を少しでも考えているのであれば、選択肢は有料ブログ(WordPress.org)以外にありません。無料ブログで始めてしまうと、運営側の広告を非表示にするために結局有料プラン(はてなブログProなど)に入ることになり、それなら最初からWordPressで始めた方が安上がりで、かつ自由度も高い、というケースがほとんどです。

比較ポイント④:独自ドメインとブランド性

次に「ドメイン」、つまりネット上の「住所」についてです。これは初心者が見落としがちですが、長期的な資産性を考える上で、収益化と同じくらい重要な要素です。

ADHDの特性で忘れ物が多い僕ですが、この「ドメイン」だけは絶対に忘れてはいけない「資産」だと認識しています。

無料ブログのサブドメインとは

無料ブログでアカウントを作成すると、あなたのブログURLは基本的に「サブドメイン」という形式になります。

  • アメブロの場合: https://ameblo.jp/あなたのID
  • はてなブログの場合: https://あなたのID.hatenablog.com
  • noteの場合: https://note.com/あなたのID

これを見て分かる通り、URLには必ず運営会社の名前(ameblo.jphatenablog.com)が入ります。

これを現実世界で例えるなら、「〇〇(運営会社)アパート」の「あなたの部屋番号」がURLになっている状態です。どれだけ部屋(記事)を豪華にしても、あなたは「〇〇アパートの住人」でしかありません。

サブドメインのデメリット:

  1. 信頼性が低い: URLに他社の名前が入っていると、どうしても「間借り感」が出てしまい、専門家や企業としての信頼性が低く見られがちです。
  2. SEO評価が分散する: Googleなどの検索エンジンは、サイトのドメインに対して「専門性」や「信頼性」を評価(ドメインパワー)します。サブドメインの場合、その評価はあなた個人ではなく、大元の運営会社(ameblo.jpなど)に蓄積されてしまいます。

有料ブログでのドメイン管理の重要性

一方、有料ブログ(WordPress.org)では、「独自ドメイン」を取得・管理することが前提となります。

  • このサイトの場合: https://sky-peace.net/

これが独自ドメインです。アパートではなく、「一戸建て」に自分だけの「表札(住所)」を掲げている状態です。

独自ドメインのメリット:

  1. ブランド性と信頼性: sky-peace.net というURLを見るだけで、「ハルのサイトだ」と認識してもらえます。これは強力なブランド構築に繋がります。企業のマーケ担当としても、自社ドメイン以外でオウンドメディアを運営することは考えられません。
  2. SEO評価が蓄積される(資産になる):
    これが最も重要です。WordPressで記事を書き続けると、Googleからの評価(ドメインパワー)が、この sky-peace.net というドメインに「資産」として蓄積されていきます。
    もし将来、レンタルサーバー(土地)を引っ越したくなっても、ドメイン(住所)さえ持っていれば、蓄積された評価を引き継いだまま新しいサーバーで運営を再開できます。

無料ブログ(サブドメイン)でどれだけ頑張っても、その評価は運営会社のもの。有料ブログ(独自ドメイン)で頑張れば、その評価は全てあなたのもの。

この差は、運営期間が長くなればなるほど、取り返しのつかない差となって現れます。

比較ポイント⑤:運営リスクと将来性

最後に見落とされがちなのが、「運営リスク」と「将来性」です。短期的な趣味ならともかく、数年単位でメディアを育てていきたいと思うなら、絶対に無視できない視点です。

会社員として働きながらも、「いつ会社(プラットフォーム)の都合で状況が変わるか分からない」という不安は、無料ブログの運営にも通じるものがあります。

サービス終了やBANのリスク

無料ブログは、あくまで運営会社のプラットフォームを「借りている」状態です。そのため、以下のリスクが常につきまといます。

  • 突然のサービス終了:
    過去にも、大手企業が運営していたブログサービス(例:Yahoo!ブログ、LINEブログなど)が突然終了した事例は数多くあります。もしそうなれば、あなたが何年もかけて書き溜めた記事(資産)は、一瞬で消え去る可能性があります。
  • 規約違反によるBAN(アカウント凍結):
    運営会社の規約は絶対です。知らず知らずのうちに規約に抵触する表現(例えば、アフィリエイトの貼り方、センシティブな話題など)を使ってしまうと、警告なしにアカウントが凍結されたり、記事が削除されたりするリスクがあります。
  • 運営方針の変更:
    「明日からこのアフィリエイトは禁止です」「有料プランじゃないとこの機能は使えません」といった運営方針の変更に、あなたは従うしかありません。

僕が企業のマーケ担当として、主要なオウンドメディアを無料ブログサービスで運用するなんて提案をしたら、まず間違いなく却下されます。それだけ「他社に生殺与奪の権利を握られる」のは、ビジネスにおいて致命的なリスクだからです。

移行のしやすさ/引っ越し可否

「じゃあ、とりあえず無料で始めて、人気が出たら有料(WordPress)に引っ越せばいいや」

ADHDの「すぐやりたい」特性もあって、僕も昔はこう考えました。しかし、これは非常に危険な落とし穴です。

無料ブログからWordPress(有料ブログ)への「お引っ越し」は、想像を絶するほど面倒か、あるいはほぼ不可能です。

  • データの移行が困難:
    多くの無料ブログサービスは、記事データをWordPressが読み込める形式で綺麗にエクスポート(書き出し)させてくれません。テキストは移せても、画像が移せない、URLの構造が変わってしまう、などの問題が多発します。
  • SEO評価がリセットされる:
    最大の問題がこれです。無料ブログ時代(サブドメイン)でどれだけGoogleに評価されていても、新しい独自ドメインに引っ越した瞬間、その評価はほぼゼロからやり直しになります。ドメインが違うため、Googleからは「全く新しい別のサイト」とみなされてしまうからです。
    (※技術的に「301リダイレクト」という転送設定ができれば評価を引き継げる可能性もありますが、無料ブログの多くはこの設定を許可していません)

一方で、有料ブログ(WordPress.org)であれば、ドメインさえ同じなら、レンタルサーバー(土地)は比較的自由に引っ越せます。A社のサーバーが遅くなってきたからB社に移る、といったことが、資産(SEO評価)を失うことなく可能なのです。

この「将来的な身軽さ」と「資産の保全性」こそ、有料ブログを選ぶ最大の理由の一つだと僕は考えています。

目的別:こんな人はこっちを選ぼう

ここまで、始めやすさ、デザイン、収益化、資産性、リスク…と、5つの比較ポイントを見てきました。

「違いは分かったけど、結局、私にはどっちが合ってるの?」

その疑問に答えるために、ここではあなたの「目的」別に、どちらを選ぶべきか、ハッキリと結論を出します。

趣味・日記・気軽に始めたい → 無料ブログ

もし、あなたがブログを始める目的が以下に当てはまるなら、「無料ブログ」で十分、むしろそちらの方が適しています。

  • 収益化は一切考えていない
  • とにかく今すぐ、無料で書き始めたい
  • 難しい設定は1ミリもしたくない
  • 自分の考えや趣味の記録を、日記感覚で残したい
  • 仲間内で読めればいい、またはnoteやアメブロ内のコミュニティで交流したい

ADHDの「思い立ったら即行動!」というエネルギーを、そのまま文章にぶつけたい時。有料ブログの初期設定という「手間」が、その熱量を冷ましてしまうこともあります。

noteやはてなブログは、書くことに集中できる環境が整っていますし、サービス内の「スキ」や「スター」といった反応が、続けるモチベーションにもなります。

ただし、忘れてはいけないのは、あくまで「他人の土地」であること。将来的に「やっぱり収益化したい」「デザインを変えたい」と思っても、引っ越しが非常に困難である、というリスクだけは理解しておきましょう。

副業・長期運用・自由に収益化したい → 無料ブログ

一方で、あなたの目的が少しでも以下に当てはまるなら、迷わず「有料ブログ(WordPress.org)」を選んでください。

  • 副業として、月5,000円でもいいから収益を上げたい
  • アフィリエイトやGoogle AdSenseで本格的に収益化したい
  • 自分の専門性や経験を発信して、将来のキャリア(転職・独立)に繋げたい
  • デザインにこだわって、自分だけのメディア(ブランド)を作りたい
  • SEO対策をしっかり行い、検索エンジンから多くの人を集めたい
  • 長期的に「資産」として残るコンテンツを積み上げたい

僕が個人事業主として独立した時も、今企業のマーケ担当としてメディアを運営しているのも、全てこの「資産性」と「自由度」のためです。

有料ブログにかかる月額1,000円程度(サーバー代・ドメイン代)は、「消費」ではありません。自分の「城」を維持・運営するための「投資」です。

「とりあえず無料」で始めて、後からWordPressに移行する手間と、失われるSEO評価(資産)を考えれば、最初から有料ブログで「自分の土地」に種をまき始めることが、結果的に最短の道になります。

迷っているならWordPress.orgで始めるのがベストな理由

 

ここまで無料ブログと有料ブログを比較してきましたが、「どっちも一長一短あって、やっぱり決めきれない…」と迷ってしまうかもしれません。

もし、あなたが「趣味か収益化か、まだ目的がハッキリしない」という状態なのであれば、僕は「有料ブログ(WordPress.org)」で始めることを強く推奨します。

なぜなら、**WordPress(有料ブログ)は「大は小を兼ねる」**からです。

  • 趣味で始めたくなった場合
    • WordPressで趣味のブログを運営しても、何の問題もありません。広告を貼らなければ、純粋な日記や作品集として機能します。
  • 後から収益化したくなった場合
    • 途中から収益化したくなった時、無料ブログのように「引っ越しできない」「広告が貼れない」という壁にぶつかることがありません。シームレスに収益化(AdSenseやアフィリエイト)へ移行できます。

逆に、無料ブログで始めてしまうと「小が大を兼ねる」ことはありません。 「趣味で始めたけど、やっぱり収益化したい」と思った瞬間に、無料ブログの「制約」という壁にぶつかり、そこからWordPressへ移行するという膨大な手間と、それまで積み上げたSEO評価(ドメインパワー)を失うリスクを負うことになります。

僕自身、ADHDの特性で「すぐやりたい!」と無料サービスに飛びついては、後から「制約が多すぎる!」と投げ出し、結局WordPressで作り直す…という失敗を繰り返してきました。

「あの時、最初からWordPressで始めておけば、今頃どれだけ資産が積み上がっていたか…」

この後悔を、あなたにはしてほしくありません。

たしかに、WordPress(有料ブログ)は月額1,000円前後の費用と、最初の半日ほどの設定の手間がかかります。 しかし、その初期コストを払うだけで、「デザインの自由」「収益化の自由」「運営リスクからの解放」「将来的な資産性」…これら全てが手に入ります。

「本気で収益化したい」 「自分の経験やスキルを、将来のキャリアに繋げたい」 「長期的に残る『自分の資産』としてのメディアを作りたい」

そう考えているなら、選ぶべきはWordPress.org一択です。


(構成案に基づき、ここに内部リンク誘導を挿入します)

特に人気なのがWordPress.orgです。「.com」との違いもややこしいのですが、本格的にやるなら「.org」です。 この「WordPress.comと.orgの違い」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

また、無料ブログの代表格である「はてなブログ」から、どうやってWordPressに移行するか(あるいは移行すべきか)については、こちらのガイドで詳しく解説しています。

参考

はてなブログからWordPressへの移行ガイド(※準備中)

-WordPress