仕事・キャリアの悩み

dodaの担当者セレクトが合わないのはなぜ?希望と違う求人ばかり届く理由と対処法

仕事終わりの満員電車。本業の疲労で重たい体を揺らされながらスマホを開き、新着メールをチェックする。
「おっ、dodaの担当者から『担当者セレクト』の求人が届いてる」
少しの期待を胸にURLを開いた瞬間、思わずため息が漏れる。

『いや、面談であれだけ「新規開拓の営業はもうやりたくない」って伝えたのに、なんでゴリゴリの営業求人ばっかり送ってくるの……?』
『っていうか、勤務地も希望から外れてるし。私のレジュメ、本当に読んでる?』

これ、転職活動中のあるある。
というか、かつて往復3時間の通勤電車の中で転職先の求人を漁っていた頃の私が、まさに毎日感じていた苛立ちだ。

ただでさえ限られた時間と体力。興味すらない求人をスマホでポチポチ確認しては、ため息まじりに「お見送り」にする作業。あの不毛な時間は、本当に心を削られる。
何度も合わない求人が届くと、「ひょっとして、私の市場価値ってこの程度ってこと?」「担当者は私の話を右から左へ聞き流していたんじゃないか」と、不信感と不安でいっぱいになってしまうのも無理はない。

でも、まずは安心してほしい。
希望と違う求人が大量に届くのは、あなたがおかしいからでも、あなたの市場価値が低いからでもない。そこには、エージェント側の明確な「構造的な理由」がある。

この記事では、dodaの担当者セレクトがなぜ的外れになるのか、そのリアルな裏事情を本音ベースで暴いていく。
そして、合わない求人の波に飲まれず、あなたが転職活動の主導権を取り戻すための「したたかな防衛策」をお渡ししたい。

転職エージェントは、あなたの人生の責任を取ってくれる神様でも魔法使いでもない。
だからこそ、相手のペースに振り回されるのではなく、使える求人だけを都合よく「つまみ食い」する技術が必要だ。
正論や綺麗事は抜きにして、今日から使える具体的なアクションを見ていこう。

dodaの担当者セレクトが「合わない」と感じるのは珍しくない

「私向けにプロが選んでくれたはずなのに、なんでこんなにズレてるの?」
この強烈なギャップに戸惑い、エージェントへの信頼を失いかけている人は想像以上に多い。

でも、結論を急いで「dodaは使えない」と切り捨てる前に、知っておいてほしい前提がある。

担当者セレクト=あなた専用の完全一致求人ではない

そもそも「担当者セレクト」というネーミングが、少し期待値を上げすぎているのかもしれない。
「プロのキャリアアドバイザーが、私の経歴と希望を熟考して、何万件という求人の中から選び抜いた運命の数社」……そんなオーダーメイドのスーツのようなものを想像してしまう気持ちは痛いほどわかる。

だが、現実は少し違う。
詳しくは「dodaの担当者セレクトとは?」の記事でも書いているが、この機能は決して「100%希望に完全一致する求人だけが届く魔法の箱」ではない。

実際のニュアンスとしては、アパレルショップの店員さんが「お客さんの雰囲気なら、こんな系統も似合うと思って10着見繕ってきました! この中に1着くらいお気に入り、ありませんか?」と、少し広めに提案してくる感覚に近い。
だから、最初から「完全一致ではない」というスタンスで受け取るのが、精神衛生上もっとも正しい使い方なのだ。

職種・年収・経験がズレた求人が届くこともある

実際、SNSや転職者のリアルな声を見ても、「希望の年収より100万円以上低い」「未経験OKだけど、やりたい職種じゃない」といったズレた求人が届くケースは日常茶飯事だ。

当時の私も、「土日休みで自社開発のマーケティング」を希望していたのに、なぜか「平日休みのクライアント常駐型」の求人が紛れ込んできて、「面談の1時間は何だったんだ……」とスマホの前で頭を抱えたことがある。

ここで一番やってはいけないのが、「こんな求人しか来ないなんて、自分には価値がないんだ」と自己肯定感を下げてしまうこと。
ズレた求人が届くのは、あなたのスキル不足が原因ではない。エージェント側のシステムや、担当者の選び方のクセによるものがほとんど。
だから、的外れな求人を見て落ち込む必要は1ミリもないという現実を、まずは心に留めておいてほしい。

なぜ担当者が選んだのに希望と違う求人が届くのか

「じゃあ、なんでプロであるはずの担当者が、あんなに見当違いの求人を送ってくるの?」
ここが一番モヤモヤするポイントだと思う。

面談で伝えたはずの希望が、なぜ求人票に反映されないのか。その裏側にある4つの理由を紐解いていく。

希望条件の一部だけでマッチしている

もっとも多いのが、「キーワードの拾い食い」によるミスマッチ。

例えば、あなたが「IT業界のWebディレクター(営業は絶対にNG)」と希望を出したとする。
しかし、届く求人の中には「IT業界の法人向けITツール営業」が混ざっていたりする。

これは、担当者(あるいはシステム)が「IT業界」というキーワードだけでマッチングをかけてしまった結果だ。
膨大な求人の中から候補を絞り込む際、細かい「NG条件」よりも、大枠の「業界」や「年収レンジ」といった大きな条件で網羅的に引っ張り出されることが多い。
その結果、一部の条件は満たしているけれど、本命の条件が欠け落ちた「コレジャナイ感」満載の求人が手元に届いてしまう。

転職条件に優先順位が付いていない

面談で「年収は500万以上、土日休み、残業は月20時間以内、職種は企画系、勤務地は都内」と、希望をすべて並列で伝えていないだろうか。

これらをすべて満たす「理想の求人」は、残念ながら砂漠から針を探すようなもの。
条件に優先順位(絶対に譲れないものと、妥協できるもの)が明確になっていないと、担当者側は「どの条件を軸に探せばいいか」がわからず迷走してしまう。

結果として、「年収は高いけど残業が多い求人」や、「企画系だけど勤務地が遠い求人」など、担当者の推測に基づいたバラバラな提案が届くことになる。
担当者からすれば「どれか一つでも刺さればラッキー」という感覚なのだが、受け取る側からすれば「希望と違う」となってしまうわけだ。

担当者が考える「応募可能」と本人の「働きたい」は違う

エージェントと求職者の間には、決定的な視点のズレがある。
それは、求職者が「自分が働きたいか(Will)」で求人を見るのに対し、エージェントは「この人の経歴なら書類選考に通るか(Can)」という視点で求人を選ぶことが多いという事実。

たとえば、あなたが「これまでの営業経験を捨てて、未経験からバックオフィスに行きたい」と希望していたとする。
しかし担当者は、あなたのレジュメを見て「この営業実績なら、うちが持っているあの大手企業の営業職に絶対受かるのにな」と考える。

エージェントもボランティアではない。企業に人材を紹介し、入社して初めて報酬が発生するビジネスモデルだ。
だからこそ、どうしても「受かりやすい(内定が出やすい)求人」を優先して提案したくなる力学が働く。これが、あなたの「働きたい」との間に深い溝を生んでしまう大きな要因だ。

紹介可能な求人から広めに提案されることもある

もう一つ、非常に現実的な理由がある。
それは「求職者の可能性を広げるため」、あるいはシンプルに「一定数の求人を提案するため」に、あえてストライクゾーンを広げて球を投げているケース。

転職市場では、最初から条件をガチガチに絞りすぎると、応募できる求人がゼロになってしまうリスクがある。
そのため担当者は、「希望からは少しズレるけど、この企業風土なら合うかもしれない」「年収は下がるが、この業界の経験は将来活きるかもしれない」と、周辺領域の求人を混ぜて送ってくる。

もちろん、中には本当に「食わず嫌いしていただけで、意外と良い求人だった」という奇跡の出会いもある。
しかし、疲弊している会社員からすれば「余計なお世話」「数撃ちゃ当たる戦法」にしか見えないのも事実。

理由はどうあれ、「送られてきた求人=絶対に応募しなければならないもの」ではない。
この裏事情を知っていれば、的外れな求人メールを見たときのストレスも、ほんの少しだけ軽くなるはずだ。

担当者セレクトが合わなくても無理に応募する必要はない

「せっかく担当の人が選んでくれたんだから、とりあえず応募しないと失礼かな……」
「全部断ったら、『この人は転職する気がない』と見なされて、求人を紹介してもらえなくなるんじゃ……」

真面目で責任感の強い人ほど、こういう思考に陥りやすい。
かつての私もそうだった。「エージェント=先生」「自分=生徒」みたいな謎の力関係を勝手に作り上げ、興味もない求人に「とりあえず応募」ボタンを押しては、面接の予定でカレンダーを真っ黒にしていた時期がある。

でも、はっきり言おう。
その気遣いは、あなたにとってもエージェントにとっても、完全に無意味だ。

「担当者が選んだ=応募すべき」ではない

先ほどもお伝えした通り、エージェントが送ってくる求人は「あなたへの提案(仮説)」に過ぎない。
「こんな業界どうですか?」「この年収レンジならいけますよ」という、彼らなりのテストなのだ。

だから、提案された服が自分の趣味に合わなければ、「ちょっと違いますね」と試着室から出てくればいい。
担当者が選んだ求人だからといって、義理立てして応募する義務は1ミリもないし、それでブラックリストに載るようなこともない。
あなたは「転職という人生の大きな決断」をする当事者であり、エージェントはそれを手伝うパートナー。主導権は常にあなたが握っているべきだ。

応募数を増やすためだけの応募は疲弊しやすい

「とりあえず話だけでも聞いてみようかな」と、少しの興味で応募数を増やす戦略。一見すると可能性が広がるように思えるが、働きながら転職活動をしている私たちにとっては、これが命取りになる。

想像してみてほしい。
残業でボロボロになって帰宅した夜に、志望動機すら浮かばない企業のWebテストを受ける苦痛を。
貴重な有給を削って、あるいは昼休みの会議室にこもって、大して行きたくもない企業のオンライン面接を受ける虚しさを。

ただでさえ、毎日の仕事と通勤でHPは削られている。
数撃ちゃ当たる戦法は、確実にあなたの気力と体力を奪い、本命の企業の面接にベストな状態で臨めなくなるという最悪の悪循環を生む。「応募はタダ」ではない。あなたの貴重な時間とエネルギーというコストを強烈に消費しているのだ。

興味がない求人は理由付きで断った方が次の精度を上げやすい

実は、エージェント側も「とりあえず応募」されるより、「明確に断られる」方がありがたかったりする。
なぜなら、断られることで「あ、この人はこういう条件が嫌なんだな」というデータが蓄積され、次から提案する求人の精度(チューニング)が上がっていくからだ。

一番困るのは、スルーされたり、理由もなく一律で「お見送り」にされたりすること。
これだと、担当者は「忙しくて見ていないだけなのか」「年収が不満なのか」「職種が違うのか」がわからず、また同じような精度の低い求人を大量に送り続けるしかなくなる。

合わない求人を断ることは、決してワガママではない。
「自分にとっての正解」を担当者に教育していくための、非常に前向きで生産的な作業なのだ。

希望と違う求人ばかり届くときの対処法

「無理に応募しなくていいのはわかった。でも、このまま的外れな求人が届き続けるのはストレスなんだけど、どうすればいいの?」

おっしゃる通り。放置していても状況は好転しない。
担当者セレクトの精度を上げ、無駄な確認作業を減らすためには、あなたから担当者へ「正しいパス」を出す必要がある。
ここからは、明日からすぐに使える具体的な5つのアクションを紹介しよう。

希望条件を絶対条件と妥協可能条件に分ける

まずは、エージェントに文句を言う前に、自分自身の希望条件が「とっ散らかっていないか」を見直してみてほしい。
あれもこれもと希望を詰め込むと、AIも担当者も処理しきれなくなる。

ノートでもスマホのメモでもいいので、希望条件を以下の2つにバッサリと切り分けてみよう。

  • 【絶対に譲れない条件(マスト)】
    • 例:現職と同じIT業界/年収は最低でも今の維持(550万)/土日祝休み
  • 【できれば叶えたい妥協できる条件(ウォント)】
    • 例:フルリモートなら最高だが週3出社でもOK/マネジメント経験は問わない/会社の規模はベンチャーでも大手でも可

この「軸」をあなた自身が明確に持っていないと、エージェントにうまく伝えることはできない。まずは自分の中の優先順位にケリをつけること。これがすべてのスタート地点だ。

合わない理由を具体的にフィードバックする

自分の中で条件が整理できたら、次はそれを担当者に「翻訳」して伝える番だ。
合わない求人が届いたとき、ただ「希望と違います」と伝えるだけでは三流。優秀なビジネスパーソンなら、相手が次に動けるように具体的なフィードバックを返そう。

「ここが違う」と具体的に指摘することで、担当者の検索フィルターを直接いじるような効果がある。

【具体的なフィードバックの例】

  • 職種がズレている場合:
    「ご紹介いただいた○○社の求人ですが、開発職ではなく、面談でお伝えしたCRM・デジタルマーケティング領域に絞って検討したいです。営業要素の強い職種はお見送りとさせてください」
  • 年収や業界がズレている場合:
    「年収500万円以上は生活のベースとして譲れない絶対条件です。その代わり、業界に関してはITに限らず、人材やSaaS領域など広く検討可能です」

遠慮はいらない。あなたの人生なのだから、ビジネスライクに、かつ端的に「これはいらない」「これが欲しい」と要求しよう。

興味のない求人は無理に応募しない

これは先ほどもお伝えしたが、具体的なフィードバックを返しつつも、興味が湧かない求人には絶対に「応募ボタン」を押さないこと。

「せっかく紹介してくれたし、1件くらいは……」という謎の妥協は、エージェントに対して「あ、この条件でも応募してくれるんだ」という間違った成功体験(シグナル)を与えてしまう。
結果として、また似たような微妙な求人が送られてくる原因になる。
断る勇気を持つこと。それが結果的に、転職活動の期間を短くすることに繋がる。

何度かフィードバックしても改善しないなら担当変更を考える

もし、あなたが上記のように「具体的なフィードバック」を2〜3回繰り返したとしよう。
それでもなお、無視したかのようにトンチンカンな求人が届き続けるなら……残念ながら、その担当者はハズレの可能性が高い。

人間同士だから、どうしても相性や理解度の壁はある。あるいは、担当者が抱えている別のノルマを優先されているのかもしれない。
そんな時は、我慢して使い続ける必要はない。dodaには担当者を変更できるシステムがちゃんと用意されている。

「担当者に悪いから」なんていう情は不要だ。
向こうはビジネスとしてやっているのだから、こちらもビジネスとしてドライに判断しよう。
(※担当者の見極め方や、波風を立てない変更依頼の文面については、「dodaは担当者の当たり外れがある?合わないときの変更方法と見切るタイミング」の記事で詳しく解説しているので、そちらを参考にしてほしい)

dodaだけに求人探しを任せない

究極の防衛策は「ひとつのカゴにすべての卵を盛らない」ことだ。
dodaの担当者セレクトが微妙なら、dodaのサイト内で「自分検索」を使って、自力で良さそうな求人を探し出せばいい。

もっと言えば、転職エージェントはdodaだけではない。
リクルートエージェントやマイナビエージェント、あるいはハイクラスに特化したビズリーチなど、複数のサービスを併用するのが賢い大人の戦い方だ。

「dodaの担当者さんがあまり良い求人を持ってきてくれないな……」とモヤモヤしている時間を、他社のエージェントとの面談や、直接応募のスカウト待ちに充てる。
選択肢(カード)を複数持っているという事実だけで、心には圧倒的な余裕が生まれる。「dodaに人生を握られている」という感覚から抜け出そう。

担当者セレクトが「意味ない」と感じたときに確認したいこと

具体的なフィードバックを返し、無理な応募をやめ、スタンスを整えた。
それでもなお、「やっぱり担当者セレクトって意味ないんじゃないか?」というモヤモヤが晴れないなら、一度立ち止まって以下の3つのポイントを確認してみてほしい。

1件や2件の求人が合わなかっただけで「使えない」と見限るのはもったいないが、惰性で使い続けるのもまた時間の無駄だからだ。

自分で探した求人の方が魅力的ではないか

一番わかりやすい判断基準がこれ。
dodaのサイトやアプリを開いて自分で検索(自分検索)した求人と、担当者セレクトで送られてきた求人。見比べてみて、どちらにワクワクするか。

もし、自分で検索した求人の中に「おっ、ここいいな」「応募してみたいな」と思える企業がゴロゴロあるのに、担当者セレクトには全く魅力的な求人が入っていないとしたら。
それは、あなたの希望と担当者の認識が根本的にズレている決定的な証拠だ。

「プロが選んだ求人」というブランドに惑わされないでほしい。あなたの心が動く求人こそが、あなたにとっての「正解」なのだ。

希望条件を伝えてから求人の精度は改善しているか

前章でお伝えした「具体的なフィードバック」を実践した後、送られてくる求人の質はどう変化しただろうか。

「なるほど、こういう軸ですね!」と理解し、少しずつあなたの希望に近い求人が混ざるようになってきたなら、その担当者は「育つ余地」がある。今は少しズレていても、コミュニケーションを重ねることで良きパートナーになれる可能性が高い。

逆に、どれだけフィードバックしても、暖簾に腕押しのように同じような「的外れ求人」が送られ続けてくるなら、そのセレクト機能は今のあなたにとって「意味がない」と判断していい。

担当者から求人を選んだ理由の説明があるか

「なぜ私にこの求人を送ってきたのか?」
機会があれば、面談や電話で直接、担当者に尋ねてみてほしい。

「未経験の領域ですが、〇〇さんの前職でのプロジェクト進行の経験が、このポジションで生きると考えました」
「年収は少し下がりますが、残業時間が劇的に減るので、ご希望のワークライフバランスが叶うと思い提案しました」

こんな風に、あなた個人の経歴と紐づいた「明確な理由」が返ってくるなら、そのセレクトは価値がある。「なるほど、そういう視点もあるのか」と気づきを与えてくれるからだ。
逆に、「とりあえず条件に合いそうだったので……」という薄っぺらい返答しか来ないなら、それはただの機械的なマッチング作業に過ぎない。

こんな状態なら求人ではなく担当者が合っていない可能性もある

もし、あなたが誠実に希望を伝え、フィードバックをしているにもかかわらず、一向に状況が改善しない場合。
残酷な現実を突きつけるようだが、それは「求人」のせいではなく、「担当者」の質や相性に問題がある可能性が高い。

以下のような兆候が複数当てはまるなら、黄色信号(というか赤信号)だ。

希望を何度伝えても同じような求人が届く

「営業は嫌だ」と言っているのに営業ばかり勧めてくる。これはシンプルに、あなたの話を聞いていないか、担当者が「その企業に人をねじ込みたい」というノルマしか見ていない証拠。

経歴やスキルを理解していないと感じる

あなたの専門分野や、苦労して積み上げてきた実績を軽く扱ったり、専門用語を全く理解していなかったりする。ITエンジニアや専門職によくある悲劇だが、バックボーンを理解していない人間に、あなたのキャリアの舵取りを任せるのは危険すぎる。

質問しても求人を選んだ理由を説明できない

先述の通り。「なぜこれを選んだのか」を言語化できないのは、あなたのレジュメと本気で向き合っていないからだ。

応募数ばかり求められる

「とりあえず10社受けましょう!」「まずはどんどん応募してください!」
転職者の都合や疲労を一切無視して、数を打たせることしか考えていない。これは「求職者のため」ではなく「エージェントの売上確率を上げるため」のポジショントークに過ぎない。

もし、「あ、私の担当者これだ……」と心当たりがあるなら、我慢せずに担当者変更のカードを切るべきだ。
エージェントはボランティアではないし、あなたもボランティアで応募しているわけではない。
担当者の見切りラインや、カドを立てずにサクッと変更を依頼するテンプレ文については、「dodaは担当者の当たり外れがある?合わないときの変更方法と見切るタイミング」の記事で詳しくまとめているので、迷っているなら一度目を通してほしい。

担当者セレクトでも落ちることはある

最後に、一つだけ冷や水を浴びせるようなことを言わなければならない。
それは、「担当者セレクトで届いた求人に応募しても、普通に落ちることはある」という事実だ。

「えっ、プロが私のために選んだ『応募可能』な求人じゃないの?」と思うかもしれない。
だが、担当者セレクトは「合格確約パス」ではない。あくまでエージェント側が「書類選考に出せる(勝算がある)」と見込んだだけ。実際に採用するかどうかを決めるのは、企業の採用担当者なのだ。

もっと言えば、企業にレジュメが渡る前の「エージェントの社内選考(推薦するかどうかの会議)」で落とされるケースすらある。
「担当者に勧められて応募したのに、お見送り連絡が来てショック……」と落ち込む人は多いが、これが転職市場のリアルだ。

なぜセレクト求人でも落ちてしまうのか、どうすれば通過率を上げられるのか。
その生々しい裏事情と対策については、「dodaの担当者セレクトなのに落ちる?応募できない・社内選考で落とされる理由」の記事で徹底的に解説しているので、応募への不安がある方は併せて読んでみてほしい。

まとめ|担当者セレクトは「参考」にして転職の主導権は自分で持つ

毎日、満員電車に揺られながら、興味のない求人をスワイプし続ける日々。
「なんで私の希望が伝わらないんだろう」と嘆きたくなる気持ちは、痛いほどよくわかる。

でも、ここまで読んでくれたあなたなら、もう大丈夫なはずだ。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返っておこう。

  • 担当者セレクトは「完全一致の運命の求人」ではない。少し広めの提案だと割り切る。
  • 義理や人情で、興味のない求人に「とりあえず応募」するのは絶対にやめる。
  • 合わない求人は「絶対条件」と「妥協条件」を整理し、具体的にフィードバックして断る。
  • 何度伝えても的外れな求人が来るなら、求人ではなく担当者がハズレ。さっさと変更する。
  • dodaだけに依存せず、他社エージェントや自分検索も併用して「選択肢」を増やす。

転職エージェントは、あくまで転職というプロジェクトを有利に進めるための「ツール」に過ぎない。
あなたのキャリア、あなたの人生を決めるのは、エージェントではなく、あなた自身だ。

担当者セレクトは「使えるものだけつまみ食いする」。
そのくらいの図太さと、したたかさを持って、転職活動の主導権を自分の中に取り戻してほしい。
あなたのその決断と一歩が、数ヶ月後、笑って働ける未来に繋がっていることを心から願っている。

-仕事・キャリアの悩み